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This article was written on 18 5月 2015, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 四川省, 紅茶 Black Tea.

明前 四川玖瑰紅茶 2015

明前 四川玖瑰紅茶 2015

メーカーさんEのの玫瑰红茶です。
通常は夏に作られる四川高山紅茶の明前版で
バラの原種、ハマナスの花(玖瑰)のような香りを持つことから
この名前が付けられています。
実際に花を混ぜているということはありません。

2015年3月28日の摘み取りのロットです。

黒褐色の茶葉をベースに金毫が多くみられます。
艶やかで金毫の多さからも嫩度の高さが分かります。
強い縒りで大きさは均一、砕けも殆ど確認できません。
甘い花の香りがあります。

明前 四川玖瑰紅茶 2015
鑑定杯使用

赤褐色の透明度の高い水色です。亮度も非常に高く出ています。
香りは驚くほどに玖瑰。持久性もかなりあります。
人工的に香りを付けたのでは?と思うほどに綺麗な玖瑰香が出ています。
昨年のものよりもずっと香る出来上がりで、ちょっと鳥肌が立つほどに凄い。
味わいは爽やかな甘味をベースに心地よい渋みが微かに感じられて
深みのある味わいに仕上がっています。見事。
今年のこの作り手さんのお茶は本当に出来が良いです。段違い。

明前 四川玖瑰紅茶 2015
蓋碗使用

ルビーのような透明度の高い水色です。亮度も十分。
鑑定杯と同じく見事な玖瑰香。凄いですね。
天然の茶葉の香りだけで、ここまで花香を引き出せるとは。
味わいも甘くバランスの良い旨味が根底にあり、
普通に淹れる分には渋みも柔らかい滋味に変化しています。
煎持ちも良く、見事の一言。
色々と製茶機械ごと試行錯誤で自作していたようなので
昨年までとは少し製法を変えているのかもしれません。
その位に今年の出来上がりは凄いと思います。(^^

明前 四川玖瑰紅茶 2015

褐色の芯で構成された葉底です。
基本的に芯のみで嫩度はかなり高いのが分かります。
小葉種の芯のみを使って、ここまで香り高く、味わい深い紅茶を作れるという
社長の製茶技術に感心するような、凄い葉底です。
柔らかさも弾力も十分。砕けもなく均一です。

この社長(というか老板=中小企業の社長さん的な感じ)は本当に研究熱心で
寝ても覚めても製茶について考えているような人なのですが
そういった日々の努力がこうしたお茶に表れてくるのだなと感心しました。(^^

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