11月 112011
 


台湾のお茶屋さんAから頂いた明前碧螺春です。
新北市三峽区三峡鎮で生産された、2011年のものとのこと。
使用品種は黄柑。ちょっと珍しいかもしれません。

青茶が主流の台湾ですが、種類が少ないとはいえ緑茶の製造もしています。
大陸の碧螺春とは茶樹品種なども違いますが、この碧螺春もその1つです。
新北市三峽区三峡鎮は台湾の中でも緑茶の生産が多い地域で
殆どは青心柑種という品種から作られます。
この青心柑種からは碧螺春だけでなく、台湾龍井も作られ
いわゆる緑茶用品種です。
このお茶の品種は黄柑というもの。
元々は紅茶向けの品種であったと記憶していますが
生産量は青心柑種ほどではないものの、緑茶も作られています。

今回は1回分のみいただいたので鑑定杯の使用はありません。(できません・・・)

モスグリーンの茶葉で香ばしい香りがあります。
比較的大きな葉で縒りがきついものの、カーブは緩めといった形状で
大陸の洞庭山碧螺春を連想すると、何故これが碧螺春?といった感じです。
大陸のものほどではありませんが白毫が多く見られます。
砕けが多いですが、これは私の運搬と保管が悪かったからかと思います。
一般的に台湾の緑茶の水分量は3%程度までにされます。(大陸は7%以下、日本茶は5%程度)
これは台湾の湿度の多い気候に対応するためだと思いますが、
その分茶葉が砕けやすくなっているように思います。
取り扱いには注意ですね・・・


蓋碗使用

かなり低温でじっくり淹れました。
薄い金色の透明感の非常に高い水色です。
甘い花果香と香ばしさ、ほっこりした甘みが、まさに碧螺春。
乾燥茶葉の状態ではあんなに大陸碧螺春と違っていたのに
味と香りの系統は似ているって不思議です。
とろっとした茶水で本当に甘いのですが、微かに漢方っぽい複雑な味があります。
これが味の奥行きを出しているようです。
茶葉があれだけ砕けていたにも関わらず、苦味や渋味はありません。
完全な状態だったらどんな味、香りだったのかと思うと残念です・・・自分が。
2煎目は少し高温で。
甘みも十分、香りもしっかりあります。
苦味、渋味は感じません。非常に美味しいです。
煎持ちは普通に良く、結果として4煎まで楽しみました。

まるで日本茶の様な葉底です・・・すみません。
砕けがかなり多いのですが、それであの味かと思うと凄いです。雑味が無いんですね。
嫩度は高いと思います。砕けずに残っている芯がちらほら確認できます。
また、蓋碗から撮影用の器に移す時に驚いたのは
茶葉が異様に柔らかいということ。
指でつまむと溶けてしまいそうな程に柔らかいです。
煮込んだ青菜並みです。
あまり積極的にいただく事の無い台湾緑茶ですが
ちょっと離れていただけで、こんなに美味しく進歩していることに驚きました。凄い。

※このブログのお茶の感想については こちら

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