北京の行きつけのお店で購入した极品太平猴魁(極品太平猴魁)です。
購入したのは2011年の4月ですが、このお茶は2010年、猴坑産の太平猴魁です。
1年前のお茶になります。
太平猴魁は穀雨から立夏にかけて摘まれるお茶なので
4月にお店へ伺った際に無いだろうな・・・と思いつつ老板に聞いてみると
昨年のものならあるとの返事。
非常に質の良いものだけど昨年のものなので安くするよと言われながら試飲。
あまりの美味しさに購入してきました。
本当に綺麗な茶葉です。
今までいただいていたそれぞれの太平猴魁も良いものだったと思うのですが
こんなに綺麗な茶葉があるのかと見とれてしまう程に美しいです。
葉の幅がしっかりあり、綺麗な緑と黄緑のグラデーションになっています。
見事な扁平で、網目がしっかり確認できます。
透明感が強く、薄い黄緑色の水色です。(写真だと黄色が強いですね・・・)
意外と緑色が強くて中国茶としては珍しい感じがします。
香りは微かな香ばしさとはっきりとした花の香りを感じることができます。
蘭の香りと言われるそうですが、私の知っている蘭の香ではないような・・・(^^;
花の香には違いないのですが。
味は雑味の無い、すっきりとした緑茶らしい甘さとアミノ酸系の旨みがあります。
渋みや苦味は一切感じません。
非常に柔らかいです。
全体的に薄くなりますが、明らかに黄色ではなく緑色系統の水色です。
花の香りと甘み、アミノ酸系の旨みが際立ちます。
非常に綺麗な柔らかい葉底です。
明前茶ではありませんが茶殻も食べられますね・・・その位に柔らかいです。
ふっくらとした厚みもあります。
1年前であればもう少し尖った感じのある茶葉だったのかもしれませんが
非常に上品で柔らかな素晴らしい茶葉です。
ここ数年、値上がりが続いている太平猴魁ですが
1年遅れとはいえ、こんなに良い茶葉を格安で楽しむことができるのは本当に嬉しいです。
「頭泡香高,二泡味濃,三泡四泡幽香猶存」
(1煎目は香り高く、2煎目は味濃く、3煎4煎目は繊細な香がある)
とはこのことなんだなと納得。
老板に感謝。