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This article was written on 29 9月 2013, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 福建省, 青茶 Oolong Tea.

極品 鐵觀音茶王

極品 鐵觀音茶王

台湾の老師から譲っていただいた鉄観音です。
老師の箱書きには「極品 鐵觀音茶王」とあり、相当の自信作なんだとか。

台湾の老師からですが、これは大陸の鉄観音です。
福建省安渓でも西坪という鉄観音発祥の地、古い産地で作られています。
台湾の方は鉄観音がとても好きなのですが
老師曰く、台湾の木柵鉄観音は殆どが偽物(これは有名ですけど)か
その地で作られている本物であっても今は技術が良くないと。
福建省安渓でも最近の産地は同様に製茶技術が良くないものが多いのだとか。
こだわりが凄いです。(^^;

西坪の伝統的な製法で、かつ、製茶技術の高い作り手さんのものを台湾に持ち込み
凍頂の焙煎名人に依頼して火入れをしながら熟成させてきたのが、この鐵觀音茶王です。
2010年のものですが、今年になってようやく飲み頃になったそうです。

中火とのことですが、黒褐色の艶やかな茶葉です。
茶葉は小さめで均一、大陸向けではないので茎が残っています。
(大陸では小売する段階で各店舗が茎取りをすることが殆どです)
砕けもなく、小粒でずっしり、非常に美しい茶葉です。
心地よい蜜蝋の香りがあります。

非常に貴重で高価なお茶なので鑑定杯は使用していません。
普段、鉄観音は茶壷で淹れますが、今回は純粋な味わいを確認したいので蓋碗で。

極品 鐵觀音茶王
蓋碗使用

黄金色の綺麗な水色です。透明度、亮度共に文句なしに素晴らしい。
甘い火香と深い花香があります。まさに昔ながらの鉄観音。
深みのある甘さと滋味深さが素晴らしいです。
ここまで音韻を感じられる鉄観音って最近とんと出会えなくなりましたね。
昔の大陸鉄観音や木柵鉄観音ってこういう味わいだったんですよね。
こうして比べてみると
今の鉄観音の味わいって随分違ったものになっているんだなと改めて納得。
老師が執拗にこのお茶を勧めたのが分かります。

通常、製法上の関係から大陸の鉄観音にはザラっとした味わいがあるのですが
見事にマスクされています。
これは毛茶の品質も相当に良いというだけでなく
火入れ技術も本当に高いということにもありそうです。
大陸と台湾の技術の良いとこ取りですね。

2煎目になると茶葉が開いてきて見事な深みのある花香に。
味わいももっと深く柔らかく、凄いの一言。
昔はこんな味わいの鉄観音が殆どだったのに、今は本当に変わってしまったんだなと
寂しく思うと共に、このお茶の凄さに圧倒されます。

更に進めていくと華やかに変化します。
それでもずっしりした旨みはずっとあって、凄みを感じるような美味しさです。

極品 鐵觀音茶王

見事な葉底です。
醗酵がしっかり行われていて、火入れを何度も行っているため
硬く丸まったままの葉底ですが
(多分、もっと煎持ちしたんだと思います。20煎でギブアップ;)
1つ1つの茶葉は完全な形で残っています。
砕けも殆どありません。
肉厚でしっかりした葉は弾力がとても強く、ゴムのような感触です。
これは凄い。
葉の大きさも小さめで均一。欠点のない葉底とはまさにというレベルですね。
流石老師・・・(^^;

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