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This article was written on 05 11月 2011, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 福建省, 紅茶 Black Tea.

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正山小种(正山小種)


北京でお世話になっている老板が紹介してくださった
メーカーさんFの正山小种(正山小種)です。
伝統派の系統である龍眼香系統で強めの中焙煎、2011年の夏茶です。
黒褐色の茶葉です。
艶があり、葉の大きさもそれなりの大きさがあります。
しっかりと焙煎香があります。


鑑定杯使用

明るい褐色の水色です。
透明度はかなり高い方だと思います。
龍眼香のような焙煎香がしっかりありますが、柔らかく
その中に遅れて上品な花の香りも感じることができます。
この花の香りが何とも言えず良いバランスです。
味は深みのあるさっぱりした甘さがあり、雑味は感じません。
非常にクリアな感じで、柔らかい微かな渋味が味の奥行きを作っています。
飲み続けられる美味しいバランスです。


蓋碗使用

鑑定杯では強めに出ていた焙煎香ですが、かなり控えめになっています。
とはいえ、しっかり存在感はあります。
逆に花の香りが強く出てきて、龍眼香と合わさって複雑な深みのある甘い香りになっています。
その香りの品の良さといい、大人の紅茶といった感じです。
味は爽やかでありながら濃厚に甘く、実に分厚い味になっています。
一本筋の通った強さを秘めた正統派といったところでしょうか?
素直に美味しいと思える正山小种です。
実際、こういう正山小种って簡単に出会えないんですよね。

夏茶らしく、ある程度成長したしっかり目の葉底です。
葉もふっくらと厚みがあり、葉底本来の柔らかさと
強めの焙煎による硬さとが同居しています。
昔ながらといった感じの葉底で好印象です。
揉捻や焙煎で若干砕けているものの、概ね綺麗な形を保っています。
葉の大きさも大きすぎず、小さすぎずといった感じで
最近の流行とは一線を画しています。
こういう仕事をしてくれるのって嬉しいです。

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