台湾のお茶屋さんCで購入した水沙連紅茶(阿薩姆・台茶8号)です。
魚池郷で作られたものとのこと。
水沙連紅茶というのは現地の呼称で
日本では日月潭紅茶という名前の方が知られているかもしれません。
日月潭というのは外省人、つまり後から台湾に移住してきた大陸の中国人が命名した地名ですが
(日月潭に限らず、その周辺の魚池なども同様です)
水沙連は元々この地に住んでいた原住民が呼んでいた地名です。
ちなみに水沙連が示す地域は結構広く
魚池郷はもちろん、鹿谷郷や名間、埔里なども含まれるそうです。
日月潭周辺では紅茶が作られています。
日本統治時代からこの地ではアッサム種を中心に紅茶の栽培・製造が行われている
歴史ある地域でもあります。
現在は紅茶の栽培よりもリゾート地として有名かもしれません。
今度の訪台の際には日月潭のリゾートでちょっとゆっくりしたいです。(^^ヾ
縒りの強い黒褐色の茶葉です。
全体的に微かに艶があり、茶葉の大きさは比較的不均一。
砕けもありますが、かなり大きいものから小さいものまで見られます。
金毫が入っているのが確認できます。
甘い香りがあります。
深みのある赤褐色の水色です。
透明度、亮度共に高く出ています。
香りは綺麗な果花香。花の香りが強め。持久性はそれほどありません。
柔らかい渋みと甘み、微かな苦味があり、バランスの良い美味しさがあります。
透明感のある蘭香です。若干の乳香も感じますが、これは水との相性かも。
柔らかく見落としてしまいそうな位に微かな渋みと
上品な甘さのバランスが良く、素直に美味しいです。
とはいえ、もう少し厚みが欲しいというか
綺麗過ぎて飽きてしまいそうな感じもあります。
煎持ちは紅茶としては普通といった感じ。
2煎目からはぐっと茶水に粘性が出てきますが、香りは激減してしまいます。
このあたりは少し残念な感じ。
褐色の大きめの葉が多い葉底です。
砕けも若干あり、大きさも不均一です。
ちらほらとかなり成長した硬い葉も含まれています。
葉自体も全体的に硬め、薄い感じです。
もう気持ちふっくらして欲しいかなといった感じ。
普通に飲む分には良いと思います。
が、ここのお茶屋さん、台北ということもあって決して安くは無いお値段でした。
お値段を考えると微妙かな。(^^;
日本人に人気のお店のようで、店主も日本語は殆ど完璧。
日本語サービス代金なのかもしれないですね・・・(笑