福建の茶業さんCの政和白茶です。
福建省の政和県で白茶を作っている茶業さんで無農薬、無肥料で作っています。
2015年4月上旬の摘み取りです。
昨年はなかなか気温が上がらず苦労したようですが
今年は順調で全体的とても良い仕上がりになったとか。
この茶業さんの場合、無農薬はさておき、無肥料で作っているので
気候による減産は本当にダメージが大きいので大変です。
消費する側の私たちは簡単に無農薬、無肥料(あるいは化学肥料不使用とか)と言いますが
これらを使わないということは、お茶に限らず農作物にとってはかなりの減産につながります。
この茶業さんの場合は現地政府から無農薬、無肥料のモデルケースとして
助成金を受けているのでまだ良いほうですが
そういったことがない場合、作られた成果物としてのお茶や農作物が高価になるのは当然です。
農家さんもボランティアではないので・・・(^^;
幸い、長年の友人がこの茶業さんの親せきということもあって
なんとか入手できるように色々と配慮していただいているのですが
本当は申し訳ないです・・・うちに卸しても儲からないので。(^^;;;;;
若草色の茶葉です。
葉の形そのままに綺麗に揃っています。
概ね一芯一~二葉で摘み取られています。
全体が白毫で覆われていますが、政和大白茶種なので白毫は多いなぁという印象ではありません。
が、しっかり、かなり白毫は多いです。手が毛だらけになります。
甘い華やかな香りが感じられます。美しい。
鑑定杯は使用していません。(そういうレベルではもはやないので;)
薄い金色の水色です。
透明度、亮度共に非常に高く出ています。
香りは穏やかな優しい花香が感じられます。
味わいは花の蜜を集めたような爽やかな優しい、それでいて濃厚な甘味。
まだ青っぽさはありますが、良くある嫌な青さではなく青りんごのような爽やかな青さ。
これはこれで残しておきたい気もしますが、半年もしたら消えてしまうんですよね。(^^;
去年よりも出来が良いというのが分かる気がします。
茶樹の旨味というか、パワーというか、ミネラル感の奥行が去年よりずっとあります。凄い。
今年も色々とたくさんの白茶を飲みましたが、今年一番はやっぱりこの茶業さんのですね。
変わらず美味しい。
このままユルユルと熟成をかけていったら相当美味しくなると思います。
ふっくら肥えた芽で構成されています。
基本的に一芯一~二葉になっていて、丁寧に摘み取られているのが分かります。
肉厚ということもさることながら、弾力が非常に強いです。
昨年の同じ茶業さんのものよりも、かなりしっかりと弾力を感じます。
やはり今年は茶樹の状態が本当に良かったんですね。