国内の中国茶専門店Aで購入した2010年の特級東方美人です。
台湾の新北市(2010年12月25日付けで台北県から改称)近郊で主に作られています。
なかでも有名な産地は主に新竹、桃園、苗栗があげられます。
紅茶のように感じますが実は青茶。
青茶の中でも最も発酵が高いので紅茶に近い感覚でいただくことができます。
独特の香りと味はウンカ(浮塵子)という害虫に茶葉が噛まれることで
芳香成分が促進されて生まれます。
別名、白毫烏龍茶、香檳(シャンピン)烏龍茶、五色茶、椪風(ビンフォン)茶などとも呼ばれます。
白毫烏龍茶はその産毛(白毫)が多く見られるお茶のため。
香檳とはシャンパンの意味で、その豊かな香りからシャンパンを連想するということだと思います。
五色茶は茶葉が5色で構成されているためで
椪風は嘘つきという意味です。
これはウンカの被害にあった茶葉を使って作った方法が信じてもらえず、嘘つき茶になったとか。
主な茶葉の品種は青心烏龍ですが、結構色々な品種の茶樹から作られているようです。
青心大冇などでも作られています。
(このお茶の茶葉の種類は不明です)
非常に綺麗なお茶です。
五色茶という別名の通り、茶色、白、赤、緑、黄の5色が確認できます。
(東方美人は最低でも3色の茶葉を選ぶといいらしいです)
白毫も綺麗に出ています。
香りは圧倒的な果実の香りです。
かなり良い東方美人だと思います。
甘い洋梨の香りがとても良いです。酔えます。
味も非常に柔らかく甘く、雑味も渋みも全くありません。
水色は紅茶の様な赤みがかったオレンジ色です。
綺麗な金色の水色です。
香りの甘さが引き立ってきます。
茶殻も綺麗ですね。
葉の形がそのままなのは勿論、茶葉も柔らかくて艶があります。