こちらは北京の行きつけのお店で購入した大红袍(大紅袍)です。
名人の作によるものでお名前が書かれているのですが達筆すぎて読めません。(^^;
かろうじて読めた部分は@@師匠の「師匠」だけだったり。(名前じゃなかった;)
他にも書かれているのは大红袍であること。生産日が2010年8月であること。
特級で気候が晴れ(って摘み取り日なのか製造日なのか、しかもどの工程か不明ですが)、
製造方法は伝統手法、産地は景区など・・・
本来ならば鑑定杯を使用するのには勿体無い茶葉なのですが勉強の意味で・・・
非常に丁寧に造られているのか砕けも殆ど無く
葉の大きさも小さめで均一です。
しっかりとした火入れのようで全体的にこげ茶色で緑がかった部分は見られません。
とはいえ、焙煎香は強い程ではないので中火程度かと思います。
艶もあります。
濃い褐色の透明感のある水色です。
香りは花果香ですが花が強い感じです。
味は非常に柔らかい丸い印象で甘く、弱い渋味と非常にバランスが良いです。
鑑定杯で濃いのですが美味しいです。
旨みが強く、味が分厚いですね。
2煎目になると更に軽やかになり
口に含んだときに香りがポっと広がっていくのが、まるでブランデーのようで素敵です。
全体的に丸く練れている感じで
甘みと酸味のバランスが絶妙に大人の味といった印象です。
久しぶりに蓋碗で淹れてみました。
褐色の透明感の高い水色で、香ばしい火の香りと花の香りがあります。
味は甘く深みがあって大人っぽい風格のようなものを感じます。
しみじみ美味しいです。
煎持ちも良く、10煎以上は楽しめます。
やっぱり上質なブランデーのような香りと味の広がり方をする岩茶で
これが名人の技なのだろうか?と思ってしまいます。
格の違う美味しさといった感じ。
砕けも少ない方で綺麗な葉底です。
かなり柔らかい葉もあれば、あれ?というような硬い葉もあります。
発酵度合いや火入れの加減にもよるものですし
混ざっているというより意識的な感じがしますが気のせいでしょうか?
驚く程に肉厚で、ちょっとこの大きさでこの肉厚加減は滅多にないんじゃないかという位。