C老師から譲っていただいた2014年の班盆古树沱茶です。(未入倉)
班盆古树沱茶の今年作られたものです。
今年は普洱茶、特に生茶が凄まじい値上がりを見せてくれたおかげで
春の時点では老師も私も手を出さずにいたのですが
そこは百戦錬磨な老師、その後の普洱茶バブルが落ち着きを見せた隙に確保してくださいました。
一体どうやって確保できたのかが気になるのですが
老師に聞いても「秘密。まぁ色々良くしてくれる人がいるんですよ。」で終了でした。
確かに、大陸で黒茶というと老師の右に出る人はなかなかいないような人なので
なんかあるんでしょうね・・・恐ろしい。(^^;
そんな事情もあって、今年のこのお茶はいつもより作る時期が遅かったそうです。
毎年もっと早い時期に製茶に入るのですが
落ち着くのを待ってなのか、交渉をした末だったのか
4月後半になってから雲南入りしたとか。
その分、香りが良くなったよとは老師のコメント。
確かに柔らかさは昨年の方が上ですが、香りは今年の方が良いような。
ということで帰国後改めて。
丸めただけの小沱茶になっているのは、いつもの通り。
白毫が綺麗な艶やかな茶葉で、つやつや。
嫩度も高そうな感じです。
鑑定杯の使用はしていません。
金色の透明な水色です。
亮度もしっかり出ているので宝石のような美しさがあります。
香りは見事な花香。最初は蜂蜜のような甘い香りなのですが
その後、茶杯からむせ返るような花の香りが上がってきます。
確かに香りの良さは昨年以上です。凄い。
味わいは爽やかな甘味と微かな酸味、底知れないミネラル感が合わさって
昨年以上に複雑な味わいに感じます。
製茶時期としては昨年の方が良いとされているのですが
(まぁこのあたりは緑茶の価値観も強く影響していると思うのですが)
私的には今年の方が味わいも香りも凄いと思います。
煎を進めていくと緊圧が崩れて、しっかりした味わいに。
茶水の色も黄金色のように変化してきます。
香りも衰えることなく、高さも保ったまま
味わいは甘さが深みを増してきました。凄いです。
お約束のように2日に渡って楽しめました。(^^
ふっかふかの葉底です。
柔らかさといい、肉厚さといい、弾力といいパーフェクト。
嫩度もしっかりと高く、葉脈の太さからも古茶樹であるのが分かります。
砕けも殆どなく、非常に美しい葉底です。
さすが老師。
今年も良いお茶をいただきました。(^^