国内の中国茶専門店Cで購入した白芽奇蘭です。
日本では新品種とも言われているようですが
本来は清代の乾龍帝の時代に命名されていたという250年以上の歴史あるお茶です。
名前の由来はそのまま。
新芽が白っぽく、お茶にすると蘭の香りがあることから。
新品種とされているのは産地である福建省平和県で品種改良が行われたからかもしれません。
品種改良が行われた成果からか、20年ほど前から国内を中心に受賞しています。
濃い褐色の半球形の茶葉です。
団揉は緩めで福建省らしい感じです。
台湾茶のように茎があるのが印象的です。
日本向けなので取らなかっただけかもしれません。
細やかな艶があり、爽やかな花の香りがあります。
金色の水色です。
透明度は普通といったところ。
その名前通りの蘭の香りがあります。
若干控えめといった感じで、香りの強さ、持続性は低いです。
香りの爽やかさとのギャップが面白いのが、結構しっかりした味わいがあること。
甘味はそれほどでもありませんが、結構浅いけれど分厚い味です。
旨味や甘さをバリエーション豊かに持っていて面白いです。
2煎目になると収斂味が強くなってきます。
香りもかなり飛んでしまって、わずかに香るのみという状態に。
持続性という部分では味、香り共に難しいですね。
鑑定杯の感じだと低温でじっくり淹れた方が良さそうと判断して
80度位のお湯でじっくり淹れました。
金色の綺麗な水色で、甘い花の香りが上品に出ています。
味も独特の軽い、高温で淹れたら確かに飛びそうなタイプの甘味です。
鑑定杯では分厚い味と思っていた部分はニッキのような独特の爽やかさに変化しています。
面白い味だと思います。香りは低温で淹れたせいもあって控えめです。
持続性に関してもやっぱりあまり無いようですね。
葉底は柔らかいです。
やっぱり芽というだけあって小さい葉を使用しているんだなと納得する様な小さな葉から
ぎょっとするほど大きい葉、揉み切れてしまった破片?など均度は低いです。
バリエーション豊かというか・・・
葉は柔らかい方です。