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This article was written on 25 9月 2013, and is filled under delicious teas, 福建省, 青茶 Oolong Tea.

第二代大红袍 10年老茶

第二代大红袍 10年老茶

メーカーさんIから、あることのお礼としていただいた第二代大红袍 10年老茶です。
その名の通り、大红袍母樹の2代目だそうです。
2代目ともなると通常は販売されることはありません。
有名なのは福建省农科院研究所(福建省農科院研究所)に保存されているものと
あとはこうやって現地の有力茶業さんがひっそり持っているとかだと思います。
(その他大勢偽物もありかと思われます;)
で、こちらは奇丹系とのこと。

新茶好きな日本人にはちょっと馴染めない感覚かもしれませんが
中国茶の世界では年月を経た方が良いとされているものが多々あります。
普洱茶などの黒茶以外にもそういったものは多くて
岩茶などの青茶や紅茶、白茶も同様です。
もちろん年月を経ても美味しく後熟成できる品質のお茶に限られますが
(これは黒茶も同じ)
10年を越えたお茶は非常に珍重され、とんでもない価値がつきます。
柔らかく、優しく熟成していく感じです。
中には緑茶や花茶でも1年経ったものしか飲まないという人もいたりします。
私自身も緑茶は新茶の時期よりも秋を越して年があけた頃が
一番落ち着いていて美味しいと思っていたりしますし。(^^ヾ

この10年ものの大红袍はお茶に対する金銭感覚がオカシイ私でも(と思います;)
買えないな~というものです。(^^;
そもそも滅多に売ってないですけど。2代目。

茶業さんの老板娘(社長の奥様)と仲良くさせていただいているのですが
彼女曰く、最近の岩茶は飲まない。とのこと。
年々作り方が経済優先になってきてしまっていることや
そもそも、上質な岩茶は3年位経過してからが本当に美味しくなっているからという理由です。
(それぞれのお茶によって何年かは変わります)

確かに納得。最近の岩茶は随分作り方が変わってきてしまったものが多いです。
昔の岩茶とはかなり違っているんじゃないかなという位。
こういった岩茶は何年も持たないんですね。
火入れや醗酵の浅い岩茶が増えてきていますが、
中には半年で飲みきった方がいいかもなんていう岩茶も多いです。
昔ながらの製法で作られている岩茶は作り手さんによってはまだ続いていますが
一定以上の価格になっています。50gで1万円は余裕で越えるよね・・・位な。(^^;
実際、煎が非常に良いものが多いので液量換算したら決して高くないのですが。

と、話がそれてしまいましたが、そんな老板娘がくれた大红袍です。
牛栏坑肉桂だろうが百年老枞水仙あたりでもいつも豪気にどっかりくれるのに(笑)
この少なさ(50g位)は相当貴重なものなんだというのが分かります。
きっと彼女の宝物なんでしょうね。ありがとう。(^^

黒褐色の茶葉です。
しっとりとした落ち着きのある艶があり、非常に美しいです。
黒褐色という色彩なのですが、最近の岩茶とは色調が違います。
もっと深みのある黒褐色で、これは老茶ならではの色調なのかも。
茶葉の大きさは気持ち小さめ。
何度かの火入れもあって大きさは均一ではありません。
優しい甘い火の香りがあります。

鑑定杯は使用しません。
いつも使っているお気に入りの茶壷で。

第二代大红袍 10年老茶
茶壷使用

褐色の見事な茶水です。
透明度、亮度は文句なしに素晴らしいレベル。
驚くほどに深く、品のある甘い花香が高く出ています。凄い。
甘くてミネラル感がこれでもか位にしっかり、分厚い。
お茶特有の苦味とも違う昔の岩茶特有の苦味に似ているような柔らかい味わいがあります。
そうそう、昔の岩茶にはこれがあったんですよー。
最近はこういった岩茶に慣れていない人が多いので
なるべく消すように作られてしまって、この独特の味わいが無いものが殆ど。
まさに昔本来の岩韻です。いや、岩骨。懐かしい!
これぞ岩骨花香。

しかし実にパワフルなお茶です。
まだあと10年大丈夫そう。(^^

回甘が非常に強いです。
煎を重ねてもずっとあります。
まったくヘタることもなく、同じバランスでというのが素晴らしいですね。
さすがというか、こんなレベルの岩茶を毎日飲んでいるという老板娘が羨ましい。(笑

6煎目を越えたあたりから、じっくり甘くなってくる変化も凄いです。
流石に徐々にフェードアウトしていくものの
味わいと香りのバランスは全くぶれません。

第二代大红袍 10年老茶

艶のある葉底です。
肉厚で弾力が強く全体的に柔らかいのに驚かされます。
というのも10年間ずっと放置しておいたのではなく
状態を見ながら火入れを繰り返して後熟成させるわけですが
そうした茶葉の殆どはそれなりの硬さが出てきたり、砕けたりします。
それが全く無く、本当?という位に柔らかい葉底になっています。
流石にそれなりの大きさに砕けはあるものの
思っても見なかった柔らかさにびっくり。

この火入れを行っている職人さん、とても真面目で腕の良い方です。
(焙煎師匠です)
あまりに素晴らしい火入れで、空いた時間でやってくれればいいからと
岩茶以外の鉄観音を持ち込んでお願いするバイヤーの方もいるほど。
そのうち私も台湾高山茶を持ち込んでお願いしてみたいです。(^^

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