国内の中国茶専門店Aで購入した2010年の凍頂烏龍茶です。
精選凍頂烏龍茶は商品名になります。
凍頂烏龍茶は台湾を代表する銘茶で、南投県の鹿谷郷で生産されることが条件となります。
茶樹の品種は青心烏龍で、収穫時期は3月下旬から4月中旬と11月の年2回で
それぞれ春茶、秋茶と呼ばれて店頭に並びます。
この茶葉は2010年の春茶です。
台湾は清朝の嘉慶帝の時代(1796~1820年)に中国本土(対岸の福建省武夷山)から
製茶技術と茶樹が持ち込まれたと言われています。
当初は台湾北部の文山地区で産出されていましたが徐々に全土に広がり
1970年代の経済開放政策を契機に凍頂烏龍茶のブランド化が進められたそうです。
元々大陸から伝わった製茶技術のため、閩南青茶の製法に近い製法になっていて
大陸の鉄観音と同様に包揉工程(茶葉を布に包んで丸めてグルグル回し、半球形の茶葉にする)が
多く見られるのも台湾茶の特徴です。
凍頂烏龍茶らしい大きめの球形で緑の濃淡が綺麗な茶葉です。
球状の茶葉の大きさも揃っています。
茎の部分も黄色く見えます。
そういえば台湾茶って取らないですね・・・茎。
華の香りがして、まさに凍頂烏龍茶という感じです。
以前は台湾茶しか飲まなかった時期があるのですが
その時以来あまり飲まなくなったせいもあって、懐かしい。と思うような
典型的な美味しい凍頂烏龍茶です。
暫く経つと華の香りから濃厚な蜜の香りに変化していきます。
この濃厚な蜜の香りは台湾茶ならではですね。
味も甘くて雑味もなく美味しいです。
水色は結構鮮やかな黄色。蛍光色に近い位に鮮やかです。
普通に淹れても結構鮮やかな黄色ですね。
綺麗な茶殻です。
緑が美しくて艶もあります。
葉の形も崩れていることもなく、大きさも揃っています。