陝西省の茶業さんBの紫阳富硒红茶(紫陽富硒紅茶) です。
標高1200m付近の茶畑のもので、5月上旬に摘み取られています。
Bというのは便宜上命名したものです。
同じ紫阳富硒红茶を等級違いで入手したため、区別するために命名しています。
紫阳富硒红茶(紫陽富硒紅茶)についてはAの方に少し書いています。
産地も使用品種もAと同様です。
違うのは茶畑の位置と摘み取り時期といったところです。
黒褐色の艶やかな茶葉です。
金毫もしっかり混ざっていて、嫩度が高いのが分かります。
細く縒られた茶葉は均一、大きさは普通、きもち小さめです。
落ち着いた甘い香りがあります。
甘く濃厚なリンゴの香りです。
Aほど高さはないものの、その分濃厚でしっかりとした香りです。
濃い赤褐色の水色は透明度も亮度も充分に高く出ています。
味わいはしっかりとした感じで甘味、渋味、そのほかに苦味もあります。
日本人が連想する紅茶に近い感じです。
しっかりとした味わいだけに回甘も強く、余韻が残ります。
やっぱりこちらにもミネラル感のような複雑で独特の味わいがあります。
これはこの地域のお茶の特徴なのかも。セレン味?(笑
赤褐色の透明な水色です。亮度も高く出ています。
リンゴの香りがしっかりとあります。
しっかりとした甘さと旨みがあり、かなり美味。
分かりやすさといい、非常に良く上手く作られているなと感心。
渋味、苦味は殆ど感じない程度になっていて
ストレートはもちろん、ミルクティーにしても負けない味わいです。
肉厚でしっかりとした葉底です。
若干大きめの葉ですが柔らかく弾力も充分あります。
大きめといっても肥えてるという感じが強く
間延びした感などはありません。
ほぼ一芯一葉で摘み取られています。嫩度は高いです。
大きさも均一、砕けも殆どありません。
CPも良く、美味しい紅茶だと思います。
近年になって作られ始めただけに、色々な紅茶の製法を研究したのだと思います。
非常に良く作られていると感心しました。
残念なのが、先日、日本の中国茶好きの方に
陝西省の富硒茶が意外と美味しいんですよなんて話をしたら
セレンが多く含まれているから危ないお茶でしょ?なんて反応をいただきました。
確かにネットで調べて見たら
日本人はセレンの摂取量は充分だから過剰摂取は危険という記述がちらほら。
そんな印象のお茶になってしまっているんですね・・・と
何だかこの紅茶の出来が良かっただけに残念です。
正直、楽しむ程度の摂取で過剰摂取にはならないと思いますし、
現地では昔から紫陽毛尖が楽しまれていますが、健康被害は聞かないです。
あまりその手の方向は専門じゃないので詳しくないのですが
(今度医師な友人にきいてみたいとも思いますが)
ちょっと過敏な反応じゃないかなぁと思わなくも無いですね。
個人的には富硒茶よりもヘル@ア緑茶の方が何倍も恐ろしいです。
(飲むと必ず具合が悪くなって倒れます・・・私;)
もちろん中国と日本の土壌環境は違いますが
日本の土壌にはセレンが含まれているから・・・というなら
産地の人たちの土壌にもセレンが含まれているわけで。
でもまぁそういうイメージがついてたら輸入しようという人もいないだろうなぁとか。
(うちもしないですし・・・)
とまぁ色々と考えてしまうお茶です。(^^;