2月 282014
 

紫阳毛尖(紫陽毛尖)

陝西省の茶業さんAの紫阳毛尖(紫陽毛尖)です。
標高1500m付近の茶畑の明前茶です。
紫阳群体種と言っていましたので、要するに在来種から作られています。

紫阳毛尖がというよりも陝西省のお茶自体(一部を除いて)
中国国内でもあまり流通が多いとは言えないお茶です。

陕西省紫阳县(紫陽県)汉江(漢江)流域の山間部で作られるお茶で
歴史ある銘茶として知られています。
この地域では唐代から紫阳茶の産地として知られていました。
最近は紫阳富硒茶(紫陽富硒茶)などの名前で販売されていることも増えてきました。

硒というのはセレンというカルコゲン元素の一つで、人体にとっての必須元素でもあります。
この地域のお茶はセレン含有量が高く、健康に良いということで
紫阳富硒茶という名前で販売されているようです。
この茶業さんもお茶に詳しくない人には「紫阳富硒毛尖」と言うらしいです。(^^;

数年前、うろ覚えなのですが、中国東北地方かどこかの地域で、このセレン欠乏症が問題になり
この紫阳毛尖をはじめとした紫阳县のお茶が人気になったことがありました。
日本で普通に生活している上では充分に摂取できているため欠乏症にはならないのですが
(過剰摂取は中毒症状を引き起こすらしいです)
広い中国のことですので、地域によっては欠乏症に悩まされる地域もあったということのようです。
他にも富硒茶を良く飲む紫阳县ではこの富硒茶のおかげで癌にならないとか
怪しげな広告で安価な商品を販売されているのを見かけたこともあります。(笑
余談ですが、富硒茶の飲みすぎで中毒という話も聞いたことがありません・・・そういえば。

清明節前後に摘み取られます。
基本は一芯一葉ですが、メーカーや等級によって異なります。
等級によっては三葉まであるようです。

細やかな深緑の茶葉です。
所々に白毫が確認できます。
大きさはほぼ均一ですが、若干大きめのものもあります。
細く縒られた茶葉がくるっと丸まったような形状です。
清清しい香りがあります。

紫阳毛尖(紫陽毛尖)
鑑定杯使用

黄色の透明度の高い水色です。亮度も高く出ています。
甘い心地の良い栗香が高く出ています。微かな海苔香も。
香りの持久性も良いです。
味わいはしっかりとした甘味、爽やかな苦味のバランスが良く
かなり旨みを持ったお茶であるのが分かります。
ミネラル感に通じるような複雑な味わいも感じられます。
日本人好みかも。
回甘もしっかりあり、なかなかどうして美味しいお茶です。

紫阳毛尖(紫陽毛尖)
蓋碗使用

薄い黄色の透明な水色です。
亮度も良く出ていてとても美しいです。
香りは微かな海苔香と甘い栗香。
爽やかな甘さとすっきりした後味が心地よく、余韻も長く続きます。
期待していなかっただけに驚きの美味しさ。(笑

紫阳毛尖(紫陽毛尖)

柔らかくて弾力のある葉底です。
綺麗な若草色の茶葉で、ほぼ一芯一葉で摘み取られています。
たまにちょっと大きな葉が入っていますが気にならないレベル。
そういった葉も含めて柔らかく、心地の良い葉底です。

セレンで有名という先入観で味わいはイマイチかなぁなんて
失礼にも勝手に思っていたのですが(ごめんなさい)、見事に裏切られました。
健康作用云々で販売する必要がない位に良いお茶です。

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 8:11 PM

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