台湾の作り手さんHの自然野放阿里山高山茶です。
この作り手さんは台湾茶業における化学肥料と農薬使用の多さをとても懸念している方で
除草も何もしない、放置状態でのお茶作りを目指しているそうです。
この「自然野放」茶園で取れた茶葉は
多少の虫害などはあるものの、充分に産業としてやっていける産出量は見込め
逆に出来た高山茶は香水のような素晴らしい香りを持つお茶になったそうです。
球形ではなく、台湾高山茶には珍しい縒りの強い茶葉です。
確かに香りが非常に良く、パッケージをあけた瞬間から見事な花香があります。
黒褐色を基調とした色合いで、所々に白毫が確認できます。
砕けも殆ど無く綺麗な茶葉です。
明るいオレンジ色の水色です。
透明度、亮度共に非常に高いです。
びっくりするような見事な蘭香があります。
非常に華やかで、作り手さんが香水に例えたのも分かります。
かなり強く出ていますが人工的なものではなく、非常に自然。凄いです。
香りの持久性も高く、2煎目になっても変わらず高く出ています。
味わいはしっかりとした苦味と複雑なミネラル感、爽やかな甘味があります。
苦味がしっかり出ていますが、嫌な感じではありません。
回甘が強く、余韻が非常に長いのも特徴的。
高山気も微かですが感じられます。
凄い。と思う程に香りが良いです。
甘い蘭香が良く出ています。
非常に高く、持久性もあり、阿里山高山茶じゃないみたいです。
まるで東方美人。
黄金色の水色は透明度も亮度も高く、とても綺麗です。
味わいは苦味が旨みと深みに変化していて、甘さをより引き立たせています。
これは美味しいですねー!
今度台湾に行ったら大量入手してもいいかもと思います。
綺麗な柔らかい葉底です。
弾力も充分にあり、ふっくら肉厚。
一芯二葉で丁寧に摘み取られていて、醗酵も結構高めです。
砕けも一切無く、葉底からも香りが立ち上ってきます。
正直なところ、最近の台湾茶はかなり変わったなと思っています。
肥料を多用しているのが増えたのか、肥料切りしているとはいえ
以前とは違う甘さの質、口に残るような感じがするものがとても多いです。
こういった昔のような、素直に身体に染み込むような美味しい台湾茶が
また増えてくれると嬉しいですね。