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This article was written on 19 4月 2013, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 四川省, 緑茶 Green Tea.

蒙頂甘露

四川省雅安市内で一般的に販売されている2012年の蒙頂甘露です。
価格も非常に安く、大衆茶としての蒙頂甘露なので
本当のところは「蒙頂」と名乗れず、おそらく単なる「甘露」だと思います。(^^;

白毫はしっかり確認できます。
予想よりもしっかり白毫が含まれています。
大きさも比較的揃っていて均一、砕けも殆どありません。
しかし、緑茶でしたよね?と思うほどに茶葉の色が黒い・・・
緑というより黒に近い深緑色です。


鑑定杯使用

褐色の水色です。透明度は高く、亮度も高いです。
柑橘系の香りで、香りの持久性はそれほど高くありません。
甘さ控えめながら甘露独特のタイプの味を感じます。
他にも柔らかさを持った苦味と酸味がありました。
収斂味も感じます。
まぁこんな感じですかね・・・


蓋碗使用

薄い黄色で透明度も高く、亮度も高い水色です。
ちょっとひねたような香りがあります。
鑑定杯で感じた柑橘系の香りが薄くなってこうなった感じ。(^^;
甘露らしい甘さはあるものの、雑味があるよううな
何となく飲み込み辛いような感じです・・・

大きいなぁと思う葉底です。
結構バラバラになってしまっていますが、一芯二葉で摘み取られていたようです。
嫩度は高いですが、葉が大きいことからも遅い時期の摘み取りと思います。
全体的に硬めで弾力もありません。

ちなみにこのお茶は「蒙頂」と本来は名乗ってはいけないお茶だと思いますが
この「蒙頂」という言葉について少し。
蒙頂山で作られたとしても(多分、このお茶は平地でしょうけど)
「蒙頂」と名乗れるとは限りません。
蒙頂甘露にしても蒙頂石花、蒙頂黄芽にしても同じなのですが
「蒙頂」と名乗れる品質かどうかという基準で名乗れるかどうかが決まっています。
単なる産地表示じゃないんですね。面白いですね。
余談ですが、蒙頂山もそうですが、@@山という地名というかエリア名、日本とは定義が違います。
これについてはまた後日。(^^

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