茶農家さんBの蒙顶(蒙頂)野生茶です。
蒙頂山主峰ではなく少し離れた地域の山中にある野生茶樹から作られています。
この野生茶樹のある地域は蔵茶の原料となる茶畑がある方で
私自身はあの山だなぁというのは分かるのですが、山の名前が分かりません・・・
多分、名前の無い山なんですけど。(^^;
ここ数年、大流行中の野生茶ですが、大体にして本当の野生ではなかったりします。
そんな中、これは本当の野生茶なんだそうで(ということは勝手に採取してきたんだなと;)
そんな訳でこのお茶の生産量は非常に少なく2キロしかありません。
貴重な茶葉を少し分けていただきました。
ちなみにこの茶農家さん、一部の特別なお茶は基本的に機械を使わずに製茶しています。
この地域では少し有名な茶農家さんなのですが、
出来る限り機械は使わないということで、昔ながらの手揉捻などで頑張っています。
このお茶もそうやって作られているそうです。
一般普及品的な品質の茶葉は機械を使用して作っています。
昔ながらの製法と両方行うことで差別化を図っているようです。
ちなみに今回このお茶を作ったのは、この茶農家さんのご隠居。
もう引退されているおじいちゃんですが、暇なので山に入って作ったとか。(笑
深緑の大きさが揃った綺麗な茶葉です。
白毫もしっかり確認できます。
ほぼ真っ直ぐな形状をした茶葉で、砕けも非常に少ないようです。
甘い花香が感じられます。
薄い黄色の透明度の高い水色です。亮度も良く出ています。
柔らかい花香と豆香が感じられます。高さも充分。
ほっこりとした火の香りも感じるのは
燃料にガスを使用せず薪で行っているからと思います。
粘性のある茶水で甘く、回甘もしっかりあります。
特筆する位に余韻が長く続きます。
滋味とも言うべき旨みが複雑にあり、味わいの奥行きが深いです。
微かな苦味も心地よくあり、渋味は殆ど感じません。
青みがかった金色の水色です。
透明度と亮度が非常に高く出ているのが印象的です。
清らかな花香とほっこりとした豆香。
粘性が非常に強い茶水で、独特の甘味があります。
苦味などは一切感じず、微かな塩気のような味わいも覚えます。
これは美味しいですね。
基本的には一芯二葉で摘み取られているようです。
とても柔らかく繊細な葉が使われているような印象を覚えます。
大きさもほぼ均一、砕けも非常に少なく、ほとんど確認できません。
芯が多く、嫩度も高いです。
実際、ショップの方に入荷したいと思うほどに美味しいお茶でしたが
2キロしかないとなるとちょっと無理な少なさで断念しました。
(検査に出したら残りません・・・;)
本当はこういう美味しいお茶がもっともっと日本に入るようになるといいのですが。