北京のお茶屋さんEで2010年に購入しました。
普洱生茶の散茶(束茶?)で90年代前半の製造だそうです。
野生乔木(野生喬木)とあるように、野生の茶樹で
なおかつ背の高い木から採取された茶葉で作られたお茶です。
元々、産地である雲南省では雲南大葉種という
喬木型(大きいものは30m以上)の茶樹を主に使ってお茶の生産が行われているのですが
近年では茶葉の収穫に手間がかかるとして、低い位置で剪定してしまったそうです。
話によると、かなりの茶樹が剪定されて、背の高い茶樹は貴重になってしまいました。
このお茶は野生茶樹の中でも古茶樹と呼ばれる
樹齢の高い、かつ背の高い茶樹から採取された茶葉から作られています。
ある意味、貴重なお茶なのだと思います。
竹ひごを薄くしたような紐で束にされています。
とても良い香りがしています。
白く光っているのは全て白毫です。
元々、雲南大葉種は白毫が多い品種ではありますが、ちょっと感動する白毫の量です。
1つ1つの葉は大きく見えますが、大葉種の新芽と若葉なんですね。
黄色というより金色の水色です。
梅の香りが強く、とても良い香りです。
温度が下がってくると花の香りも少し感じられるようになります。
味は爽やかな生茶らしい柔らかい酸味と甘み、渋みがあり
非常にバランスのよいお茶になっています。
非常に薄い黄色の水色です。
香りも味も本当に美味しいです。ちょっと感動できるレベルです。
見とれる位に綺麗な茶殻です。
非常に柔らかく、葉の形がそのまま残っています。
どうも一芯~一芯二葉あたりで摘み取られているようです。
艶もあり、ふっくらとした茶葉です。
感動できるお茶ってなかなか出会えませんが、このお茶は十分感動できるものでした。
餅茶の生茶とはまた違う繊細さがあります。