9月 162014
 

中国の作り手さんBの野生 正山小种(正山小種)です。
2014年のもので、少量だけできたからおすそ分けということでいただきました。
一般には流通することのないお茶です。

というのも、この作り手さん、传统 正山小种を作った方と同じなのですが
桐木の保護地区内、とてもよい場所に畑と小さな製茶場を持っていらっしゃいます。
(住居は現在、保護地区外に引っ越しを余儀なくされたようです)
この方が作ったとなると保護地区内の茶樹ということになりますが
基本的に保護地区内の樹木は採取禁止です・・・
この地区では自然環境保護が非常に厳しくて、政府も本気でやっているため
伐採はもちろん、禁煙、裸火の禁止、一般人立ち入り禁止になっています。
という場所で野生紅茶って・・・ということは突っ込まないでおくことにします。(笑
まぁ野生か野生じゃないかといっても
正直、桐木の茶畑はどこまでが畑なんだかわからない状態なので。

全部で作れたのは1.5キロだったそうです。
そのうち50gをいただきました。感謝。

黒褐色に金毫が混じった艶やかな茶葉です。
縒りはきつく、茶葉はかなり小さ目、大きさも均一です。
砕けなども確認できません。
燻煙香は殆どなく、微かにそうかな?という程度。
むしろ高い花香が感じられます。
嫩度も高そうです。

当然ながら鑑定杯は使用していません。


蓋碗使用

褐色の水色です。透明度も亮度もしっかり出ています。
微かな燻香はあるものの、一般的な(中国国内向け)正山小種とは比べものにならない程に弱いです。
どちらかというと香りとして認識できるような感じのものはほぼ無いのですが
面白いのが飲み込んだ後に花香が身体の中で戻ってくる感覚が。
鼻に抜ける花果香が感じられるんですね。
茶水を嗅いでもそれほどでもないのに・・・
味わいは深みのある甘さがしっかりしていて、甘味をベースに奥行のある滋味が広がっています。
柔らかな酸味も微かに感じられるのがアクセントとなっていて
実に複雑で深みのあるお茶に仕上がっています。
もうここまで来ると紅茶というカテゴリでは収まらないような複雑な味わいです。

煎を進めていくと滋味がぐっと深くなってくるような感覚に。
なんか普通の正山小種や紅茶の滋味とは違うんですよね。不思議な感覚。
どちらかというと武夷岩茶の滋味のようなミネラル感も伴った滋味。
これがずっと続きます。

嫩度の高い繊細な葉底です。
とはいえ、柔らかいけれどもしっかり肉厚。
弾力もかなり強く出ています。
大きさは概ね均一、砕けも殆ど確認できません。
とても艶やかで美しい上質な葉底です。

驚くのは葉底の香りが見事な花香ということ。
飲み込んだ後に戻ってくる香りと同じ香りが
ちょっと驚くくらいに葉底からしています。
要するに茶水を直接嗅いだ時だけ香らないということなんですね。不思議。

こうした珍しい貴重なお茶をわざわざいただけるというのは嬉しいですね。
勉強しなさいよということで、この作り手さん以外にも
各地の茶商さん、茶業さんがサンプルをくださいます。
ちゃんと審評をお返しするのが大変といえば大変なのですが
こうして貴重なお茶をいただけたりするのは本当にありがたいです。(^^

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 12:37 AM

 Leave a Reply

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

(required)

(required)