あるご縁で知り合った茶農家さんAに譲っていただいた野茶です。
野茶というのは野生茶樹から作った岩茶だそうです。
非常に貴重なお茶ということで恐ろしい位のお値段だったのもあり
特別な日にだけいただいている宝物です。
本当の野性茶樹だそうで、品種があるわけでもなく
誰の茶樹という訳ではないため
毎年この茶農さんが摘み取って製茶できるというわけではなく
今年は@@さんの番みたいな感じで順番で権利が回ってくるとか。
ですので毎年あるわけではないそうです。
量が無いので、沢山言われても無いからと念を押されましたが
それ以前にお値段的な問題で沢山買えません・・・orz
葉の大きさはさほど大きくなく、その大きさも揃っています。
乾燥茶葉の状態で爽やかな、すーっとするような良い香りがします。
しっかり火入れされているタイプのようで緑っぽい部分は殆どありません。
全体的に黒く、一部に明るい茶が混じるものの艶のある美しい茶葉です。
もちろん鑑定杯は使用しません。
透明感の高い綺麗な褐色の水色です。
甘い蜜の様な香りとすーっとするような爽やかな香りが混じっています。
何て表現して良いのか分かりませんが、何ともいえないほどに引き付けられる香りです。
ずっと嗅いでいたいような・・・
味は甘みと酸味のバランスが凄く良いです。
奥行きのある味わいで、大人の岩茶みたいな風格があります。
煎持ちも非常に良く、重ねていくと味の深みみたいなのが出てきます。
甘みも増してきますし、10煎程度は軽くいけます。
飲み口が柔らかいので騙されますが結構パワフルな岩茶で
普段はお茶酔いしない私でも、うっかりすると酔いそうな位です。
それと体を温める作用も強いです。
飲み始めてしばらくすると汗がばーっと出て来て、すっきり体が軽くなります。
これは最近気がついたのですが
パワーのある良質の黒茶や青茶にはある作用みたいですね。
といっても、なかなかそんなお茶に出会うのも難しいですけど。(^^;
10煎淹れたところなのですが全然開いていません。
なので途中で一旦茶壷から出して撮影しました。
これは明日も楽しめる茶葉ですね・・・(^^
非常に柔らかくて、くたくたの葉底です。
火入れがしっかりしているのに、この柔らかさは初めてですね。凄い。
艶もあって砕けも少ないです。葉の大きさもそんなに大きくなく揃ってます。