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This article was written on 02 8月 2014, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 広東省, 紅茶 Black Tea.

金毫英红九号

広東省のメーカーさんAの英徳紅茶です。
英徳紅茶をお探しするご依頼をいただいた際に集めたものの中の1つで
これはその最高級のもの。等級は特等(多分、特一)です。

英徳紅茶自体は鳳凰水仙種や雲南大葉種から
これらを掛け合わせて作られた英紅9号という品種を使って作られています。
こちらは英紅9号のもの。
とはいえ、実際には英紅9号の中でも雲南大葉種の特徴が強く出ているもの
その逆に鳳凰水仙種が強く出ているものと分かれているようです。

英徳紅茶には珍しいほどの金毫で覆われています。
基本的には芯の部分で構成されているようで嫩度は高いです。
大きさも均一、砕けも殆どありません。
甘い花香が強く出ています。

非常に、恐ろしいほど高価な紅茶なので(笑)鑑定杯の使用はしていません。


蓋碗使用

赤褐色の透明度の高い水色です。
亮度がかなり高く、ガーネットのような美しさを持っています。
香りは控えめな英徳紅茶には珍しく甘い花香。しかも深みのある甘い香りです。
高さも持久性も文句なし。
味わいは甘くしっかりとした英紅9号らしさの良く出ている滋味
どっしりとしたミネラル感が感じられます。
流石と思わせるのは英徳紅茶のもうひとつの特徴である独特の喉越し、余韻といったものが
きちんと綺麗に感じられること。
ここまで金毫が多いような特別なお茶の場合
本来の種類ならではの特徴が消えてしまうことが多いのですが
これはしっかりその特徴を持っています。
実に美味しいです。

2煎目になるとぐっと華やかに。
柔らかい酸味も感じられて、これもまた美味。
試飲ということもあって強めに淹れているせいもありますが
滋味の深さが深まってきたような感じです。
2煎目の方が味わいが奥深い。(^^

煎持ちも良く、2煎目の印象がそのままユルユルとフェードアウトしていく感じ。

芯のみで構成された見事な葉底です。
柔らかさも弾力も文句なしといったところ。
大きさもほぼ均一、砕けなどもありません。
葉底からもまだ甘い香りが立ち上ってきます。
こういった英徳紅茶もでてくるようになったんですね。(^^

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