timor's log

Information

This article was written on 08 9月 2013, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 福建省, 紅茶 Black Tea.

金骏眉(金駿眉)

金骏眉(金駿眉)

中国の作り手さんBの金骏眉(金駿眉)です。

传统 正山小种の作り手さんと同じで
この金骏眉(金駿眉)という紅茶を最初に作り出した方の1人です。
(複数の作り手さんによって作り出されています)
なのである意味オリジナルといっていいのかもしれないですね。

金駿眉というのは本当に偽物が多くて
それだけ人気があって高額なお茶ということなのですが
市場に流通している金駿眉の殆どはまず偽物と思って良いと思います。
中国ですらそんな状況ですので、中国外は・・・(^^;

日本の魚沼産コシヒカリと同じです。
(魚沼の産出量に対して流通している「魚沼産」は何倍もあるそうですよ;)
正山小种の産地は山深い場所にある桐木という限られた地域で作られますが
まずこの地域でもエリアが狭く、自然保護の規制もあることから新たな茶畑も作れず
流通しているものの多くは桐木でも自然保護地区外の標高の低い平坦な土地のものか
そいうった場所で摘み取られた鮮葉を桐木に持ち込んで作られたりしています。
そんな状況である上に、金駿眉は更に標高を上げた海抜1000m以上(実際には1200m以上位だそうです)で
摘み取られた茶葉というレギュレーションがありますから
こんなに出回っていることもありえないですし、お値段がお手頃なんてことも
本物の金骏眉にはありえません。(^^;
一時期の狂ったような価格は少しではありますが収まり気味であるものの
勝手に金骏眉と名乗ってるもの以外はやっぱりまだまだ高額です。少ししか生産できませんし。

それと偽物の方がゴールデンチップで金ぴかになっているのも面白いです。
金色=高そうと思うのでしょうね・・・
本物は適度にゴールデンチップが混ざっているもので
金ぴかのものは正山小種ですら無かったりする可能性が高いかも。(^^;
私が一度試したことのある偽物は多分雲南紅茶でした・・・
買い付けている人自体が本物を知らなかったりするので仕方ないのですが。

ということで、先日、作り手さんを訪問させていただいた際に譲っていただきました。

芽のみを使用して作られているために本当に小さな茶葉です。
ゴールデンチップ(金毫)が程よく入っています。
茶葉の白毫自体は非常に多いようで、白毫によって全体が黒く艶やか。
嫩葉で構成されている茶葉は大きさも均一、非常に美しいです。
甘い花香が良く出ています。

鑑定杯の使用は行っていません。できません・・・(^^;

金骏眉(金駿眉)
蓋碗使用

赤褐色の透明な水色です。といっても一般的な紅茶ほど赤くはありません。
(使用しているカメラの特性で赤が強くでてしまうのですが、実際はオレンジ色に近いです)
透明度は当然ながら亮度も高いです。
品格を感じるような見事な花果香です。
高く、しっかりと、そして落ち着きのある感じに出ています。
深みのある甘味、柔らかい果汁のような酸味、複雑なミネラル感のバランスが絶妙で
回甘がしっかりとあって、一口飲んだだけで強い余韻を感じます。
しかも長い。
さすがという味わいですね。

煎をすすめていくと見事な花香がでてきます。
まるでバラのような甘い香りで驚きます。
味わいも一層深みがでる感じ。文句なしに美味しいです。

煎持ちもかなりのものです。
紅茶なのでさほど続かないと思いきや
全然底が見えません・・・
15煎までは数えていましたけど。(^^;

しかし、紅茶といえども強いですね。
滅多にお茶酔いしないのですが、空腹時ということもあって
軽くお茶酔いしました・・・
それだけパワーのあるお茶なんですね。
こういうお茶は10年20年置いた方がもっと美味しくなっていきます。

金骏眉(金駿眉)

柔らかくて小さな葉底です。
見事に芽のみで作られていて納得。
大きさは均一、砕けも殆どありません。
葉底といえども甘い香りがしていて、思わず食べてみましたが
甘い。
紅茶の葉底で甘いと思ったのは初めてかも。
驚くくらいに甘いです。しかも柔らかくて美味しい。紅茶なのに。

お値段的にやっぱりどうなのかなとも思うのですが
(生産者から直接購入しても驚くお値段ではあるので)
一度は本物を飲んでおくべきかなぁとも思います。
多分、この金骏眉が武夷紅茶、福建紅茶の上の限界なんだろうなと思わせる美味しさと品質の高さで
茶葉がどこまで香りと味わいを極められるのかというような限界を知ることで
普通の価格帯の紅茶の評価がしやすくなりますし
淹れ手としても確固たる基準ができます。
日常的には流石に無理ですが、年に一度位は確認していきたいお茶です。

コメントを残す