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This article was written on 15 8月 2013, and is filled under delicious teas, 茶器 Teaware, 陶磁器.

靳林琳 钧瓷茶杯

靳林琳 钧瓷茶杯

北京の友人からいただいた钧窑(鈞窯)の茶杯です。
河南省工艺美术大师(工芸美術大師)の靳林琳が作った作品になります。

钧窑は河南省禹州にある民窯で、宋代の五大名窯の1つとして知られています。
現在も中国五大窯の1つとされていて
官窯の最高峰が汝窯であれば、民窯の最高峰は钧窑なんて呼ばれることもあるほど
評価の高い窯でもあります。

金代・明代に発祥。当初は钧州と呼ばれた河南省禹州で発祥し
宋・元代には華北一帯に広がっていったそうです。
窯変釉が特徴的な美しい作品が多くあります。

靳林琳 钧瓷茶杯

この作者、靳林琳は河南省の工芸美術大師の方です。
紫砂作家も同じですが、中国では作家の技量に合わせてランク(?)が決められていて
「大師」とつくレベルはかなり上の方の作家さんになります。
日本で言うと人間国宝レベルでしょうか。
ただし、このランク分けも「国家」と各省に分かれていて
当然ながら国家級と省級は全くレベルが違います。
で、この作家さんは省級の工芸美術大師ですが
茶器マニアな友人の話では国家級になる人だよとのこと。
ちなみに美しい女性の作家さんで、彼女の作品は数々の美術館に収蔵されているようです。

靳林琳 钧瓷茶杯

大ぶりの茶杯で、日本で言えば「ぐい飲み」サイズです。
光の加減で印象が変化する釉薬が非常に美しいです。
青のような、翠のようなベースに
紅紫釉を連想させるような美しい紅色が美しく出ています。
窯変釉好きの私を知っててくださったのでしょうか・・・嬉しいです。(^^
手の馴染みも非常によく、陶肌も心地よいです。

こんな凄いものをいただいてしまって嬉しいという気持ちと
本当に申し訳ない気持ちと・・・
大事にします。

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