友人の実家で作っている2012年の緑茶です。
名前は香茶または上茶というそうで
(両方共に読み方はシャンチャです。発音は違いますが、この地域では同じなのかも?)
おそらく正式な名前はない、その地域の土着のお茶です。
浙江省金华市で作られています。
使用品種も名前のない在来種とのことでした。
深緑の縒りのきつい茶葉です。
表面が粉を吹いたような白っぽさがあります。
大きさは揃っていて、砕けも殆どありません。
見た感じ、嫩度は高そうです。
黄色が濃い水色です。透明度は普通といった感じ。亮度もまあまああります。
柑橘系の香りと弱い豆香で持久性があります。
味は甘さと旨み、すっきりとした筋の通った苦味、若干の収斂味があります。
少し雑味はありますがバランスはいい感じです。
緑がかった黄色の水色です。
ほっこりした感じの豆香があります。ほんの微かですが柑橘系の香りも。
甘さと旨みが前面に出ていて、微かな苦味や収斂味が引き立てている感覚。
銘茶じゃないですが、意外と結構美味しいです。
煎持ちも緑茶にしては優秀で、進めていくと甘さが増してきます。
高温で淹れて美味しい緑茶でいいですね。
茎?と思うような葉底ですが、どちらかというと葉脈です。
葉の部分も揉切るように揉捻しているようで、葉の完全な形を残しているものはありません。
これはそういう製法なんだとか。
(友人いわく、だから見た目が悪いけど味はいいよとのこと)
芯の部分も結構確認できることと、全体的にとても柔らかいので嫩度は高いと思います。
中国国内でさえも名前の知られていないお茶が各地にあるんですよね。
このお茶の場合、ちゃんとした名前も無いお茶といった方が良さそうですが。
基本的には地元消費で終わってしまうそうです。
こういった知らない美味しいお茶に出会うと嬉しいですね。(^^