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This article was written on 24 1月 2014, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 雲南省, 黒茶 Dark Tea.

2003年 昌泰號

2003年 昌泰號

2003年の昌泰號です。

昌泰號も私人茶庄の1つです。
他の私人茶庄と同様に主要産業の国営化によって姿を消しましたが
1998年に設立者の息子が昌泰茶行を復活させています。
易武山をメインに旧六大茶山の野生茶樹から摘み取った茶葉を
伝統的な石型圧延技術を使った製茶で非常に評価の高い茶廠となりました。
現在は昌泰茶業と名前を変え、石型の圧延技術も採用していないようです。
(石型の廃止は5~6年前位からだと思います)

2003年 昌泰號

現在も野生茶樹から摘み取った茶葉だけを使用しているかどうかは確認できません。
中規模メーカーとなっている現在は野生茶樹だけを使用しているとは考えにくく
石型の廃止が行われた頃に方向転換したのではないかと思っています。

2003年 昌泰號

この昌泰號は昌泰茶「行」の頃の初期のお茶です。
易武山の原生林に生えている野生茶樹のみを使って作られています。
香港の茶商のオーダーで作られたもので、配方もそれによるものです。
製造後はすぐに香港に持ち込まれ5年ほど乾倉熟成されています。
その後、台湾の常温乾倉(加工用ではない常温の倉庫)に移されています。

2003年 昌泰號

マットな艶のある美しい餅面です。
茶葉の大きさは小さな嫩葉もあればかなり大きな葉、茎まで様々ですが
全体的に嫩度は高そうです。
バランスを考えて配方されている感じです。

2003年 昌泰號

緊圧は石型圧延らしく若干弱めです。
崩すと白毫がしっかりあるのが分かります。
そのせいで艶も強くなるような、非常に綺麗な茶葉です。

2003年 昌泰號
蓋碗使用

琥珀色の透明な水色です。
亮度が非常に高いのが印象的な色合いになっています。
香りは独特の薬香。微かに荷香もあります。
味わいは甘く、軽いフレッシュさを出すような酸味があります。
柔らかい収斂味が味に深みを出しています。
台湾の常温乾倉が長いため、しっかりとした熟成味はありませんが
倉熟成と未入倉の良いとこ取りのような美味しさがあります。
ヘビーな倉熟成は苦手だけど、未入倉の強さもちょっとという場合に
丁度良い感じになっています。
角が上手く取れていて美味。

煎を進めていくとフレッシュさが際立ってくるものの
熟成されている落ち着きもあって
柔らかい果汁のようなニュアンスになってきます。
これもまた面白い。
好きな人は相当好きになるんじゃないかなぁと思わせる個性があります。

かなりパワーのあるお茶なので、サラリサラリと淹れていくのが美味しいのですが
そうすると異様に煎持ちします。
茶葉の量にもよりますが、2日は余裕でいける感じです。(^^;

2003年 昌泰號

全体的に嫩度の高い葉底です。
嫩葉だけではありませんが、餅茶の状態で思っていたよりも嫩葉が多い感じ。
非常に柔らかく弾力があります。
葉を開こうとしたり茎をつまむと柔らかくて千切れてしまうほどです。
葉脈の感じでは古茶樹っぽい気がします。
丁寧に作られているのが伝わってくる茶葉です。

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