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This article was written on 24 6月 2015, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 白茶 White Tea, 福建省.

2009年 福鼎白茶 绿印陈韵

2009年 福鼎白茶 绿印陈韵

福鼎市瑞祥龙茶业(福鼎市瑞祥龍茶業)の2009年福鼎白茶 绿印陈韵(緑印陳韻)です。
福鼎大白茶種の白牡丹を餅茶にして後熟成させています。

2009年 福鼎白茶 绿印陈韵

マットな質感の餅面です。
福鼎らしく白毫が多いなぁという印象。
標準的に作られた白牡丹をベースにしているような配方で
芯芽から葉までバランスよくある感じです。
白毫がかなり多く目立つので
艶というよりも光っているような感覚ですね。

2009年 福鼎白茶 绿印陈韵

良いものということもあって鑑定杯は使用していません。

2009年 福鼎白茶 绿印陈韵
蓋碗使用

金色の美しい水色です。透明度、亮度共に高く出ています。
見事な甘い花香、玫瑰香がしっかりとあります。
この茶業さんの白茶は良いもの、特に陳茶になると
玫瑰香が良く出てくるものがあります。
もちろん同じ茶業さんの白茶の中でも感じられないものもあるので
一概に全てがとは言えませんが、多いですね。
おそらく原料茶葉の土地的なものに起因しているのかとも思います。
もちろん、この茶業さんの製茶方法にもよりますが
他の茶業さんに比べて発酵度合は強めの方だと思います。

とはいえ、白茶は基本的に輸出向けのお茶です。
ここ数年の白茶ブームになるまでは欧州への輸出がメインでした。
そのため、発酵度合はクライアントに合わせてバラバラというのが実情で
軽微発酵と呼べそうなものもあれば
揉捻していないだけで殆ど紅茶というものもあります。
私が入手するのは主に中国国内向けのものですが
それでも販売先の地域によって発酵度合は変えているそうです。

味わいは濃厚でしっかりとした甘味が強く感じられます。
若干粘性のある茶水ということもあって
回甘がとても強いです。まるで蜂蜜のような感覚。
蜜蝋っぽさも微かに感じられ、力があるけれども柔らかくて優しい印象。
華やかでありながら、なかなかに複雑。
とても美味しいお茶です。

陳年白茶でありながらも、普通の白茶の美味しさに素直に沿った感じで
でも青臭さはしっかり抜けているという
本当に素直な感じに熟成されているなぁというのが
飲み進めて行ったときの印象。
分かりやすいという言葉だけでは収まりきらないものがありますね。

2009年 福鼎白茶 绿印陈韵

陳年ということもあって柔らかいという感じではありませんが
ムチっとした密度の高い印象です。
肉厚でしっかりした葉が使われています。
決して硬いという感じではなく、密度の高い、むっちりした茶葉という感触で
スプリングのように弾力があります。
いい葉底ですね。

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