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This article was written on 21 3月 2013, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 雲南省, 黒茶 Dark Tea.

2012年 古树阿呆小沱

C老師から譲っていただいた2012年の古树(古樹)阿呆小沱です。
未入倉の生茶です。

C老師は私が普段お世話になっている老師にご紹介いただきました。
老師の大学の茶葉学部の先輩で
北京の马连道(馬連道)ではその名を知らない人はいない程の方です。
ある意味で馬連道の顔役とも言える方です。
現在は普洱茶を専門に扱っていらっしゃいます。
こういった素晴らしい老師の方々とお付き合いさせていただけるのも
普段からお世話になっている老師のおかげです。
本当にありがとうございます。

そのC老師が一押しの生茶がこれでした。
日本人的には微妙な名前ですが、普洱市镇阮县にある哀牢山という国家級自然保護地域の
樹齢500年を超える老茶樹から作られています。
付近には世界でも最も樹齢の高い古茶樹である千家寨1号古茶树(樹齢2700年)もあります。

小沱茶というとお土産用やレストランなどで使われる一般大衆的な品質のものが殆どです。
ところが、この小沱茶はこの普洱茶の品質があまりに素晴らしく、
そのおかげでとても高価なものであるため
餅茶を作るほどの量もなく、むしろ作っても誰も買えない様な金額になるため
小沱茶にしたというお茶です。
当然ながら・・・なお値段でしたが、あまりの美味しさに譲っていただきました。

ちなみに何故「阿呆小沱」というのかは、包紙に「阿呆」とスタンプが押されているからです。
中国語でも日本語とさほど変わらない意味のように思うのですが
どうして「阿呆」とスタンプされているかは不明です。
地名にも見当たらず・・・何でですかねー?(^^;
聞いてくれば良かったです。

非常に綺麗な表面で、白毫が白金色に輝いています。
嫩度はかなり高そうな感じです。
全体的に艶があり、爽やかな良い香りが感じられます。

鑑定杯の使用はしていません。


茶壷使用

1煎目は薄い金色の水色です。
透明度が非常に高く、亮度もしっかりあります。
甘い花の高い香りが良く出ています。見事な蘭香。
若い生茶とは思えないほどに優しく、柔らかい旨みはミネラル感もあり
ちょっとびっくりするような甘さが後から出てきます。
杯底香は普洱茶とは思えないほどの蜜香。しかも落ち着きがあって上品です。

3煎目あたりからだんだん沱茶が開いてきて水色も濃くなってきます。
見事な琥珀色で美しいです。
それに従って味も出てきて、甘さに深みが増して、柔らかいミネラル感も強くなってきます。
収斂味も感じるようになりますが、柔らかくて強さもあまりないため
旨みの深さに加わっているような感覚です。
非常に味の奥行きが深く、芳醇。回甘がしっかり出ていて心地よいです。
美味しい。
香りもどんどん深みを増してきて、まるで花粉に鼻を入れているかのような甘い蘭香。
品のある高さもある香りで、黙っていたらやっぱり普洱茶とは思えないかも。
未入倉の若い生茶でここまでのものは滅多に無いですね。
やはりC老師のお茶は本当に凄いです。
(他にもいくつかありますが、どれもなかなか凄いレベル)

6煎目を越えたあたりから更に変化してきます。
茶質が出てくるようになって、茶水の粘性が増してきます。
旨みも更に深みが増してきて複雑になってきます。

くったくたに柔らかい見事な葉底です。
まるで煮込んだ葉物野菜のようになっています。
若草色の艶のある綺麗な葉で、思っていたよりも嫩度が高いです。
弾力のある柔らかい葉は砕けも無くそのまま残っています。
あまりに柔らかくて茶葉を開こうとすると破ってしまう程に柔らかいです。
見とれるほどに綺麗です。

普段は小沱茶を飲むことはありませんが(品質的な面からも微妙なものが多すぎて)
これは凄いと思う小沱茶でした。
まぁ事情があってのこの形なので当然ですけれども。
時間が経過してからの変化がまた楽しみなお茶です。
やっぱり小沱茶なので熟成は早そうな感じです。

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