メーカーさんEの蒙顶石花(蒙頂石花)です。
4月3日の茶摘みです。
産地は蒙頂山茶区の標高1200m付近の茶葉を使用しています。
伝統的な製法によるものです。
艶やかな若草色の外観です。
大きさは均一、砕けも確認できません。
嫩度は高く、一芯一葉で揃っていて、白毫が所々に白く残っています。
爽やかな青い香りがあります。
すっきりした豆香が高く綺麗に出ています。
水色は薄い黄色。透明度も亮度も非常に高く出ています。
すっきりとした柔らかい苦味と渋みが心地よく、甘味とミネラル感がそれを支えていて
実に厚みのある味わいになっています。
余韻も長く続きます。
透明度の高い金色の水色です。亮度も高く出ています。
綺麗な豆香があり、ほっこりとした優しい香りです。
高さも充分。
味わいはすっきりとした甘味としっかりとしたミネラル感のバランスが良く
非常に上品に良くまとまっています。美味しい。
煎持ちも充分。5煎は軽く楽しめます。
今年の石花も優しく美味しいなぁとしみじみ。
ツヤツヤ、ピカピカの葉底です。
良く肥えた芽のみを使用していて、実にふっくら。
柔らかさも充分ですが、弾力もしっかりあります。
大きさも均一、砕けもなく、宝石のように美しい葉底でした。
昨年の蒙頂石花のエントリにもありますが、中国銘茶の中では最も歴史が古く
また、四川の人々にとても好まれているお茶でもあります。
事実、四川では日本で有名な蒙頂甘露はそれほどでもなく(知っているけど)
とにかくこの蒙頂石花を好んで飲んでいます。
それも確かに納得という味わいのバランスで、甘いだけでなく爽やかさもあり
飲み飽きないということでは石花の方が優れているように思います。
実際、私自身も年間を通して一番飲んでいるお茶というと、この蒙頂石花だったりします。
それだけにこの石花のロットを選ぶのに
作り手さんのところではうんざりするほど実に沢山のロットを評茶してきました。
もっと日本でもメジャーになってもいいお茶なんですけどね。(^^;