メーカーさんIの铁罗汉(鉄羅漢)です。
2011年の慧苑坑のもので、最近になってようやく飲み頃に。
#慧苑坑についてはこちらを参照してください。 -> 慧宛水仙
このクラスの岩茶はとてもパワフルなので
ベストなタイミングになるまで時間がかかります。
その分、長期間、10年間とか余裕で楽しめるんですけどね。(^^
黒褐色の美しい茶葉です。
落ち着きのある細やかな艶に覆われています。
葉の大きさは気持ち小さめ。砕けもあまりなく、大きさも揃っています。
爽やかな甘い香りが出ています。
鑑定杯は使用していません。
使用する様なレベルではないので・・・(^^;
黄金色の水色です。
透明度はそれほどでもありませんが、亮度はしっかり出ています。
(透明度については使用した水質との相性かと)
見事な甘い南国のフルーツのような香りです。かなり高く出ています。
まさに鉄羅漢の香り。
深みのある爽やかな甘味と柔らかい酸味、微かな蜜蝋っぽさが
まるでフレッシュな果汁そのままの味わいに奥行きを加えています。
柔らかいミネラル感もしっかりあり、複雑で美味しい。
余韻が非常に長く、回甘がしっかりと強く長く感じられます。
さすが慧苑ですね。
そして茶師さんの火入れも抜群のバランス。
強すぎず弱すぎず絶妙です。
煎持ちもとても良く、いきなり落ちることも無く
優しい花果香を持ちながらゆるゆるとフェードアウトしていく感じ。
いいですね。
10煎以上も続いていました。
え?と思うほどに柔らかい葉底で驚きました。
しっかりと醗酵が行われているのが分かる色合いで
肉厚で柔らかく、艶があります。
納得の美しい葉底です。