ギャンツェの街を出てラサへ戻ります。
ラサへの道のりはなかなか険しいものがあって
途中で甘巴拉 (カンパラ峠 4794m) を越える峠超えもなどと盛りだくさん。(^^;
とはいえ、道路は綺麗に整備されているので、標高の高さ以外は意外と快適です。
このあたりが東チベットとの違いなのかも。
開発が行われていないに等しいアバとか、死んでもおかしくない悪路だったのに
同じチベット文化圏でもずいぶん違います。
ギャンツェからしばらくは荒野が続いています。
途中、またもや羊たちがどこからかワラワラと。
いきなり視界にこんな素晴らしい景色が。
ガイドさんに、ここはどこですか?と聞いたところ
単なるダムです。
で終了。(^^;
一体どこだったか分からなかったのですが
(ダムは人工建造物なので評価に値しないということなのか?)
帰国後に調べたところ、满拉水库(満拉水庫)というダムでした。
いや、単なるダムでも本当に綺麗ですって。
何より水の美しさが違います。
そしてこの水の色って酸素が少ないということなんですよね?確か。
そもそも酸素が少ない高地なので当然といえばそうなんですが
北海道の摩周湖そばにある神の子池を思い出しました。
段々と標高があがってきているのか樹木が殆どなくなってきました。
太陽の光もかなり強くて、車外は裸眼じゃかなり厳しいような状態です。
今度はヤクの御一行様。
車が走ってこようが何だろうが動じないような強さがあります。(笑
突然視界が開けて、目の前に光り輝くような雪山が。
既にこのあたりは標高5500m前後。
雪がところどころに残っています。(それとも新たに降った?)
このあたりから見える山は標高6〜7000mを超えているそうですが
何だか大きく見えないのは、自分がいる場所が標高5000mを超えているからなんでしょう。
スケールが凄い。(^^
卡若拉冰川(カローラ氷河)に到着。
凄いです。
生まれて初めて氷河というものを実際に自分の目で見たのですが
こんなに神々しく美しいものなのだとは・・・
言葉がないほどに美しい場所でした。
ラサでもシガツェでも、もちろんギャンツェでも
空の青さに毎回のように感動しながら来ましたが、ここの青さは別格です。
そして太陽の光の強さ。
今までに体験したことのないほどの強さで
地球上には何て色々な場所があることか!と改めて実感させられました。
山に登る人たちの気持ちが少し分かったような。
(いや、車で来たんですけどもね・・・;)
しかし、標高5500mというのは想像以上にしんどかったです。
高地順応していた私でもうっすら頭痛がしていたり
氷河や景色を見ようと車から降りて動こうとするものの
少し動くだけでも息が上がります。
身体が重いというか、何か動きにくいような感覚で
自分で思っているよりもはるかに体力を消耗するんですね・・・
高山病になっていた家人は気絶寸前だったようです。
こんな高地でもバイクが。地元の人でしょうか?
エンジンがかぶる様子もなく、あれは高山仕様だったのかどうかが気になります。(笑