timor's log

Information

This article was written on 18 5月 2014, and is filled under Tibetan World, Travel, チベット自治区2013.

大竹卡村

大竹卡村

もう随分と進んで地理上ではシガツェ市へ入っているものの
シガツェ市街地へはまだ数時間という距離。
大陸はやっぱり広いです。(^^;

荒野の中を走る道に突如として集落が現れては消えていく状態です。
その集落の1つで休憩、昼食をいただくことに。
丁度ここは羊八井(ヤンバージン)へ向かう道の起点にもなっている
大竹卡村という場所のようです。
街道沿いらしく食堂が並んでいます。

大竹卡村

そのうちの一つ、チベット料理の食堂へ入りました。
当然ながらメニューは無し。
ガイドさんからはどんなメニューがあるのかとか
何が食べたいかなどは一切聞かれないので(笑)
ここまできたら出てきたものは何でも食べますモード。(^^;

大竹卡村

出てきたのはチベットカレーでした。
具材はヤク肉とジャガイモ。普通に美味しかったです。
ただし、チベットカレー比率が高くなってきて(日本人にも食べやすいから?)
ちょっともうそろそろ見たくなくなってきたかも。(笑

他には春雨料理と饅頭など。
これらも昔からチベットにあったのですかね・・・?
ガイドさん曰く、よく食べるものでチベット料理だということでしたが
いや〜これはどう見ても中華料理系じゃないかと。
まぁ地続きなのでそういった食文化も混ざっているんでしょうね。

で、最後は奶茶。ミルクティーをひたすら飲むと。
やっぱりチベットの厳しい気候には甘くて濃いミルクティーって必須かも。
日本だったら絶対に砂糖もミルクも使わないのですが。

大竹卡村

この集落でトイレも借りることに。
ちなみにチベットに限らず、中国でもそうですが
こういった街道沿いでトイレを借りる場合は殆ど有料です。
東チベットの田舎あたりは5角程度、高くても1元というのが多かったのですが
あれから急激に物価があがったのか、西チベットは観光の多い立地であるからか
何とここは2元。随分高いですね・・・商売人な。

トイレはお店を出た向かいにあります。
有料トイレといえども単なる民家の横に屋根も扉もないスペースがあるのみ。
ニーハオどころか青空トイレ。(いや、2元じゃなければ全然OKなんですが)
そして手を洗おうとしても蛇口から一滴の水もでないときてます。
これで2元はないよねぇ、でも誰もいなくてラッキー(お金払わないで済む)と思いながら
みんなの待つ食堂へ戻ろうとしたところ
誰も居ないと思っていた民家の中から「金払えー!」的な叫び声と窓ガラスを叩く音。
見るとチベット人のお母さんと中学生位のお嬢さんがモモを包んでいるところでした。
(包むの中断してお金払えと叫んでいたんですね・・・)

大竹卡村

取りあえずチベット語は全く分からないし
お嬢さんが話しているのも漢語(中国語)だったので(お母さんは漢語がダメっぽい)
「お金払ってもいいけど、手を洗う水が出ないよ」
と、お金払うんだから手を洗わせてよ!的に話したところ
「手なんて洗わなくていいよ!お金払って!」
とお嬢さん・・・えー。ヤダ。(^^;
「じゃあ、2元は高いよ。手が洗えないのに。」
と反論すると、更に早口でお金払え攻撃が。
「私、日本人だから漢語が良くわからない。ゆっくり話して。」
と言った途端、お嬢さん、わっと立ち上がって凄い勢いで家から出てきました。
え?お金奪い取りにくる?(^^;;;

家から出てきたお嬢さん、今までとは全く違う笑顔で
「日本人だったの。早く言ってよ!手を洗えるのはこっちだから!」
と、水がある場所まで案内してくれるという・・・

チベットでは漢民族は結構嫌われていて
日本人は同じ仏教徒ということで好かれているという話は聞いていましたが
ここまで態度が変わるとは・・・ちょっとびっくり。
手を洗っている間も彼女は
「日本人だから着ている服が綺麗ね!」
(さっきまで私を漢民族だと思っていたというのに)
とか、手を洗った後にタオルを出してくれたり(VIP待遇?)
ちょっとドン引きする位に待遇が変わったのですが(まぁ2元でもいいか位には)
親切にしていただいたとはいえ、何だか寂しい残念な感じも。
そうなってしまうのも分からなくないのですが
人種とか民族で決めつけてしまって、それぞれの個を見ないというのは
何とも寂しい複雑な気持ちになります。
政治と個人は別なのですが、難しいですね。

コメントを残す