ゆっくり時間をかけてポタラ宮を見学するとすっかりお昼に。
ガイドさんお勧めの地元の人が良く行くという大昭寺近くの涼粉店へ行くことになりました。
涼粉というのは中国各地で親しまれている小吃で
緑豆やインゲン豆、じゃがいも、仙草などのでんぷんを固めて作ります。
原料に何を使っているかは地域によるのですが
流通や栽培技術が向上する以前のチベットにこれらの原料が栽培できたとはちょっと考えにくいので
おそらく近年になって普及した食べ物ではないかと思います。
となると一般的な緑豆を使った涼粉かなと思います。
とはいえ、現在のチベットではとても親しまれている食べ物だそうです。
涼粉だけだとお腹いっぱいにならないからということで出てきたのが涼麺。
見事な四川風涼麺です。
辛さもしっかり、なかなか美味しい涼麺でしたが、四川料理ですよね?(^^;
こちらも良く食べる食べ物なんだそうで
想像以上に四川料理が広く受け入れられているんだなと実感しました。
さて涼粉。実際はこれに辣醤をかけていただきます。
ということで、これも四川風涼粉なような・・・?
お店の中は地元チベット人の方しかいませんでしたが
四川料理が随分と身近なものになるほど受け入れられているんですね。
食後はすぐそばの茶館へ移動。
お茶を飲むだけかと思っていたのですが、そこで出てきたのがチベット風カレー。
かなりお腹いっぱい状態ですが、ここはぐっと気合で。(笑
サラサラのスパイス優し目のカレーですが、味わいが素朴で美味しかったです。
肉はヤク肉とのこと。
脂肪分少なめで硬めではあるけれど、味がしっかりしていて美味しかったです。
食後はそのまま甜茶、ミルクティーをいただいていました。茶館ですし。
相席していたお孫さんを連れたおばあちゃんとお話していたりしていると
綺麗な女性も参加してきました。
この方、なんとガイドさんの奥さま。呼んだそうです。(笑
チベットでは奥さんを仕事中に呼ぶとかは普通にあるそうで
タクシーなどでも助手席にドライバーさんの奥さまが乗っていたりもするとか。
なかなかおもしろいですね。
ローカルな茶館ということもあってか、物乞いに来る方がとても多く
他の地域で使用せずにずっと溜まっていた角紙幣があっという間に無くなりました。
施しをするのは功徳になるので行うべきなんだそうで、
受け取り側も必要以上には受け取らず、元単位だと多すぎると受取拒否されたりします・・・
中には子供の物乞いもいて、聞けば学校に行かずに親に物乞いさせられているのだとか。
本当はそういう子供の物乞いには施しを行うべきではないんだけど・・・と言いながらも
ガイドさんをはじめ地元の人たちはやっぱりお金を渡してしまうんですね。
これはチベットだけでなく、中国も同じ。
こういった問題、ここにも大きく重くありました。