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This article was written on 30 8月 2014, and is filled under Taiwan, Travel, 台中2013.

紙教堂Paper Dome

埔里

この日は再度、南投県へ。
いつもお世話になっている方が忙しい中、時間を作ってくださり
魚池郷の紅茶の茶業さんを紹介してくれるということで
車を出してくださいました。

目的地へ向かう途中、連れて行ってくださった方が立ち寄ったのが埔里。
山に囲まれた自然が豊かな静かな場所です。

紙教堂Paper Dome

埔里に立ち寄った目的はこちらの紙教堂Paper Domeでした。
この紙教堂Paper Domeは和紙で作られている教会で、元は日本の神戸にあったものです。
阪神・淡路大震災で聖堂が全焼した際に
平賀信孝氏の設計により紙管を使って建てられた仮設聖堂が
その役目を終えて解体されることになり
同じく921地震の被害が大きかった埔里鎮へ移築されたそうです。

紙教堂Paper Dome
南投縣埔里鎮桃米里桃米巷52-12號
049-2914922

紙教堂Paper Dome

聖堂といっても宗教色は殆どありません。
実は聖堂であったというのは帰国後に改めて検索して知ったほどだったりします。

元々、カトリックたかとり教会にあったというこの聖堂は
「紙の集会所」として震災復興の救援基地の役割を担っていたそうです。

埔里の山の中にある現在の聖堂は温かみのある優しい集会場になっていました。

紙教堂Paper Dome

実は埔里という場所は製紙産業が盛んな場所でもあったそうです。
日本統治時代には製紙産業の重要地区に指定されていたほどだったそうで
そんな縁もあって、この紙の聖堂がこの地に移築されたのかもしれません。

埔里は他にも台湾紹興酒の埔里酒廠が有名です。
(時間があったら是非見学に行きたかったです・・・)
どちらも水が重要な産業。
この地は水がとても綺麗なんですね。

紙教堂Paper Dome

敷地内はとても自然が豊かで心地の良い空間になっていました。
11月も終わり、もう12月になろうという時期にも関わらず蓮の花が咲いていたり
自然をテーマにしていると思われるアートオブジェなども展示されていたり
何だかほっとするような心地の良い空間になっています。
こうして見ていると震災の被害が酷かった地域とは信じられないほどです。

こうして実際に連れてきていただくまで、こうした震災復興交流があったなんて
恥ずかしながら全く知りませんでした。
教えていただいて感謝です。
魚池郷からはすぐの場所ですので、日月潭や魚池郷へ遊びに行く際に
ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう?

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