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This article was written on 19 6月 2014, and is filled under Tibetan World, Travel, チベット自治区2013.

青蔵鉄道 ゴルムド – 西寧 – 蘭州

西藏鉄道

鉄道最高地点を過ぎてだいぶ標高が下がってきたとはいえ
まだまだ空気は薄いです。
食堂車の制御盤に現在の標高や空気濃度が表示されています。
(窓の建てつけ悪いのは関係ないのだろうか?)

深夜にゴルムドの駅に到着。
ここでは結構多くの人が乗車してきたようです。
というのも私自身は完全に熟睡、人の気配がして手を伸ばしたら
同じコンパートメントに乗車してきた人の頭を叩いてしまったという・・・(^^;
咄嗟に中国語で謝りましたが、そのまま寝てました;

西藏鉄道

翌朝、おそらく青海省に入ったころだと思います。
だいぶ平坦な地形になっていて、雪がうっすらと積もっています。
この後も雪景色になったり、荒野になったりを繰り返します。

コンパートメントにはラサで乗車した時から一緒だったドイツ人のUさん、
ゴルムドから乗車した南京から仕事で来ていたOさんが一緒でした。
(Oさんの頭を叩いたんですね;)
この人達がとても良いひとで、青蔵鉄道が余計楽しかったのは言うまでもありません。

西藏鉄道

Uさんはドイツの旅行会社の方で、レポートを書くために一人旅。
なんとネパールからチベット入り、このまま上海まで乗車して帰国するそうです。
中国語はもちろん、チベット語も殆ど分からないようで
食べ物にも色々と困っていたのだと思います。
大量の果物を持ち込んで頑張っていました・・・

西藏鉄道

Oさんは天然ガス系の仕事でゴルムドへ行っていた帰りだそうで
上海の手前、南京まで乗車するそうです。
よく往復されているようで、チベットや青蔵鉄道沿線に詳しく
色々と教えてくださいました。
さらに、高山病と風邪が悪化して大変な状態になっていた家人を心配して
寒気がするならこれを飲みなさいと高級白酒、五粮液をなんと1本プレゼントしてくれたり
他にも持っていたお酒を気前よく出してくれたり・・・

西藏鉄道

列車は西寧に到着。意外と都会なんですね。
予想以上に開発が進んでいる街を見てちょっと驚きました。

西寧までくると大分標高も低く、家人の高山病もかなり良くなってきました。
ということではじまったのがお約束のコンパートメント宴会。(笑
また南京のOさんが本当に気前の良い人で
どんどんお酒やおつまみを提供してくれたりするので
私も道中に買い込んでいた乾燥棗やお茶をだしてみんなで宴会。

西藏鉄道

ドイツのUさんも次第に慣れてきたのか、少しづつ果物以外も食べるように。
途中売りに来るお弁当を見て、これは何?と英語で質問してくるように。
その度に売り子さんに確認して、鶏肉ですとか答えていたら
ついにお弁当を買ってたべることに。
割り箸と持参していたフォークとスプーンを駆使して頑張っていました。
お味の方は「まぁ大丈夫」だそうで良かったです。
果物だけじゃ持たないですよね〜

西藏鉄道

列車は蘭州の駅へ。
Oさんがいなくなったなぁと思っていたら
なんとも美味しそうなチキンレッグを持って帰ってきました。
蘭州駅の名物だそうです。
え〜いいなぁ食べたい!と言っていたら
ホームで売っているから買っておいでと教えてくれたのですが
実際にホームへ降りてみても分からない・・・(^^;
分からなかった・・・とコンパートメントに戻るとOさん、
よし!一緒に行ってやる。ついてきなさい!
と駆け足でホームへ。

実は発車時間が近かったので急ぐ必要があったのですが
車両の出入口に立っている車掌さんに
彼女は日本人でチキンレッグを買ってくるから、それまで発車するなよ!
と叫んでホームを猛ダッシュ。
無事に買うことができました。(^^

西藏鉄道

これはそのチキンレッグではなく、
Oさんのチベット人の友人が持たせてくれた、羊肉を茹でたものです。
単に茹でただけなのに臭みなどは全くなく
スパイスと塩を合わせたものを付けながら食べます。
とても美味。
もちろん、蘭州駅でOさんのおかげで買うことができたチキンレッグも
予想以上に美味しかったです。

こんな感じでコンパートメントの中は宴会状態。
Uさんも車内でビールを買い込んで参戦。
それぞれみんな色々な話をしています。お互いに言葉は不自由なのにw
飲んで眠くなったら自分の寝台ベッドでお昼寝。
最後まで本当に良い経験ができました。謝謝!

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