牛欄抗をはじめ、色々な場所にある(しかも結構どこも良い場所;)茶畑を
丁寧な解説付きで見せていただいたあとは
製茶場へ戻ってお茶タイム。
茶摘みが始まる少し前の製茶場はシーズン中と違って人が少ないものの
これから始まる製茶シーズンに向けての熱気が集まりつつあるような
何となく熱を感じるような不思議な雰囲気でした。
製茶シーズン前といっても焙煎室は非常に綺麗で
特にこの茶業さんは衛生面に対しては日本よりも厳しいんじゃないかという位ではあるのですが
ゴミどころか、チリひとつ落ちていないような清潔さを保っています。
製茶シーズン以外にも、ビンテージの岩茶のメンテナンス(火入れ)など
いつもの茶師さんが定期的に使っているそうです。
この時もほんのりと岩茶の良い香りと熱の気配がしていました。
ビンテージのお茶といえども火入れは真剣勝負なんだそうで
何年もかけて育ててきた茶葉を更に良いものにするために
一瞬たりとも気が抜けない、そんな作業なんですね。
前回来た時にも思いましたが、凄いなぁと素直に思いますし
高価な岩茶が(この茶師さんが作るのは高価なものばかり)高価である理由が
改めて実感できました。
確かに別格に美味しいんですよね。この茶師さんの岩茶。
丁度前日にメンテナンスをしたばかりという牛欄抗肉桂をいただきながら
岩茶について、畑について、武夷山の自然についてなど
尽きることのない話をしながら、
やっぱり岩茶って美味しいなぁとしみじみ。
パワーのある上質な岩茶って身体に染みこむような優しさもありながら
身体の芯から力が出てくるような感覚もあり
余韻の長さと心地よさが絶妙なバランスであります。
この日は夜に発車する寝台車で北京へ戻る日ということもあり
茶師さんからとっておきの牛欄抗肉桂や2代目の大紅袍などを
列車の中でのみなさいと贅沢にも渡していただきました。
勿体無くて牛欄抗肉桂しか飲まなかったんですけどね。(笑