名山で叶羊肉を堪能した後は雅安市を通り過ぎて上里古镇(上里古鎮)へ。
上里古鎮では集落だけでなく藏茶博物馆(蔵茶博物館)も見学してきました。
こちらも鈴茶堂ブログの方にアップしていますが、それ以外の感想などを。
上里古鎮はパンダの繁殖施設でもある雅安碧峰峡基地から近い位置にあるので
ツアーなどで雅安を訪れると上里古鎮にも行くことが多いようです。
ですので、結構行かれたことのある方も多い場所ではないかと思います。
昔ながらの街並みがそのまま残っている上里古鎮はとても素敵な場所でした。
観光地としても有名だからか、中国の地方にしては比較的衛生的でもあります。
ただし、昔ながらの街並みがそのまま残っているというだけでなく
そのまま今も暮らしている人々が多いというのも事実で、
あまりに古く立派な建物なので覗いてみたら、普通に人が住んでいたなんてことも多く
中には観光客お断りという張り紙がされた建物や
写真撮影すら禁止しているような昔ながら商店もありました。
中でも古いお茶屋さんが写真撮影禁止で
明らかに観光客に販売したくなさそうでした;
古い見事な茶缶が並んでいたのでカメラを片手に眺めていたら
(写真撮影禁止の張り紙があったので撮影せず)
お店のおばあちゃんに目の前で雨戸(のような木の扉)を閉められました・・・orz
購入するつもりは無かったのでいいのですが
(何だか緑茶は黒茶に変化していそうな感じに年月を感じる色だったし)
何となくショックというか、何というか。(^^;
観光地ですが、普通に暮らしている人の中には現状を良く思っていない方もいるのだと思います。
これは上里古鎮の中でも韓家と呼ばれる昔の豪邸です。
入場料を支払って見学するのですが、中はこんな感じで・・・・
普通に生活しています。(^^;
右側の白い布は洗濯物。その裏には洗濯機もあります。
住人の方々は結構慣れているようではありますが、写真撮影などを行う際は
やはり撮影して良いかどうか確認してからの方が良いと思います。
蔵茶博物館はとても楽しかったです。
同行していたみなさんがウンザリする位に居座って見学していました。(^^;;;
国家機密とされる蔵茶の製造工程は大まかところは分かるのですが
細かい部分は公表されていないので分からないことも多く
いくつかの工程でこうしているのではないかな?と予想していた部分なども
昔の写真や道具で新たに分かったこともあって本当に勉強になりました。
上里古鎮自体が非常に有名な観光地なので、もっと観光地っぽい所だと思っていて
訪問するのもどうかなぁ?と思っていた部分もあったのですが
予想以上に地元の方々の生活に根ざした場所だったことと
(実は観光地嫌いで、その土地に根ざして住んでいる方々の生活を見るのが好き)
この蔵茶博物館を訪問できたこともあり、行ってよかったと思います。
天日干しされる穀物に混じって金木犀の花も。
これは桂花茶に使われる原料となります。
これは量から見ても自家用だと思います。
ジャスミンなどの花茶は新鮮な花を使って香りを移したあと
最後に花を取り除きますが
金木犀の花は細かいので、最後まで取り除かれることはありません。
実際、こうして乾燥される金木犀ですが
非常に香りが強い花のため、良く見ると虫がけっこう引き寄せられてきています。
私が金木犀の花茶を飲まないのはそんな衛生上の理由だったりします。
絶対虫ごと入ってますって!(^^;
実際の製茶をみると飲めなくなるお茶の1つだったり。