さて九寨溝。
普通に観光しにいく気持ちでいたのですが
四川の友人のみなさんに夏休みは本当に混むから!とかなり強くアドバイスをいただき
普通に入場できないかもしれないから!と、この地の地方政府の方をご紹介いただきました。
ホテルも取れないかもしれないと、この方に手配していただきました。
ありがとうございます。
で、到着したその日に連絡をしたところ
朝7時にはホテルを出て九寨溝の入り口まで来るようにというお話。
ホテルから九寨溝入り口まではほんの7キロという距離。
近いのにそんな早起きするのか・・・と思いつつ当日にその理由が分かりました。
山間の集落から九寨溝までは片側1車線の道なのですが
そこに各地からの観光客が自家用車だのバスだので押し寄せるので
すさまじい渋滞になっています・・・
ほんの7キロと思っていた距離がなんと2時間。
この道、九寨溝の駐車場で行き止まりなのか、先に抜ける人はいないのか
駐車場のキャパシティオーバーでどうにも動かない状態になっています。
ちょっと日本では考えられない状況です。(^^;
徒歩で向かった方が早かったような。
それでも何とか入場チケットを受け取り、入場ゲートへ。
(駐車場のその方にお世話していただきました。じゃないと駐車できなかったかも;)
そこにもまた驚きの光景が・・・
こんな大量の人は見たことがないという人混みでゲート前が人の山。
しかも全員チケットを持っている人ですが、それでもゲート前が凄いことに。
一応いただいたチケットは招待チケットだったので、優先レーンがあるのですが
そこまで押しのける辿り着くのも一苦労。(いや、大苦労だった)
九寨溝は入場制限が行われているので
当日発売されているチケットの残り枚数がゲート横の電光掲示板に表示されているのですが
そのカウントダウンの速度たるや、ミリ秒タイマーですか?という勢い。
朝9時の時点で1000枚ちょっとでした・・・これ、予約必須ですね。
人民のみなさまの「混雑」を舐めてました。すみません。
ゲートを通過した後は専用のバスで九寨溝を回ります。
といっても大混雑。
九寨溝といってもとても広いので(ちゃんと回ったら1日じゃ足りないかも)行き先も複雑ですし
なにより大混雑を抜けたというだけで、すでにぐったりしている私と姐さん。(笑
と、バスの横に何やらVIP車みたいなものを発見。
どうやらお金を払えば専用車が使える模様です。
結構なお値段でしたが、そこは時は金なり。
この混雑で一般バスでは見れるものも見れないかもしれませんし
何より前日の黄龍で体力も使い果たしているので(ご高齢なので)
そこは兄2号に詳細を聞いてもらうことに。
結果、物凄く高かったですw
専用車(SUV)は1日4000元。でも売り切れ。(驚
1人700元でVIPツアーがあるということで、そちらに。
ミニバスに団体で来ていた中国のみなさんに相乗りさせていただき回ります。
景色の綺麗な場所を優先的に、結構融通も聞いてくれるので
実際、このVIPツアーを頼まなかったら
行き倒れていたか、まともに回れなかったかだったと思いますが
でも、豪華なバスとかでもなく、高いですよ・・・バブルですね。(^^;
雨期まっさかりということで、この日は雨が降ったり止んだりといった天気で
専用バスがあって本当に助かりました。
8月ですが標高が高いので寒いんですよね・・・
各スポットで時間を決めて観光させてくれるのですが
寒いと先にバスに戻って休んでいたりできるので、そういったところも良かったです。
でも中国語できないと難しいかもですね。外国語対応していないみたいです。
写真は人が写っていませんが
実際には人の山ができているような状態なのですが
このVIPツアーは無線で各地の状況を調べて
現在空いているスポットを優先的にまわるようになっているので
そういったところも良かったです。
それとドライバーやガイドさんに交渉すると行きたいところを追加してくれます。
#一緒のバスのみなさんの同意も得なくてはいけないですが
#大抵の中国人はノリが良いので大丈夫
高いな・・・と思いますが、この混雑だったらおすすめです。(^^;
最後の方はご一緒させていただいた団体さんたちとも仲良くなり
お菓子や果物をいただいたり、日本語教室になったり
車内は和気あいあいと楽しく観光できました。
雨で景色が霞んでしまっているのが残念ですが、九寨溝はとても美しい場所でした。
場所によって色が違うのもとても素敵です。
あとは、本当に人が少なかったらなぁ・・・と思います。(^^;
九寨溝はまた再訪したいと思う位に美しい場所でしたが
夏の雨期と混雑を避けて、行くなら冬ですね・・・
いや、いっそここまで来るのなら人の少ない四姑娘山の方が良かったかも。
四姑娘山は逆に観光客に会わなさすぎて不安になる位ですけど。
たぶん鹿に出会う方が確率高いような。
まぁあそこに行くのは凄まじい悪路だったんですけど。
そう思うとどちらも大変かも・・・
お約束で観光時の中国人は恐ろしいほどにタフです。
このミニバスのみなさまも同様。
おそらく一日で九寨溝の全てを回ったことでしょう。
私たちはというと、そこまでの気力、体力ともになく
自分たちが行きたい場所を先にリクエストして優先的に回っていただき
途中で入り口のゲートまで送っていただきました。
恐ろしいほどの人の多さといい
素晴らしい景色の美しさと
中国の有名観光地は金が全てという教訓と
色々と勉強になりましたw