夕食はなかなかおもしろいお店へ。
今回は写真多めです。
人民公社土灶柴火鸡
麗江束河古鎮鼎业街东康六组44号
0888-5192555 18869089236
柴火鸡という田舎料理ということですが、麗江に限らず中国の色々な地域にあります。
この場合は素材がこの地元ならではということなのかも。
兄2号曰く、北京周辺でも昔はこのような料理を食べていたとのこと。
日本だとレトロ系をテーマにしたお店という感じで
昔っぽい琺瑯の毛沢東マグカップなどが出てきます。
店員さんも昔の人民服(っぽい?)制服で、若い人たちには新鮮な感じなようです。
このあたり日本人には誤解されがちですが
決して共産党が好きとかそういうのではなく、単なるレトロ系という認識のようです。
日本の昭和時代時代とかそういった感覚のようですね。
基本となる肉類の種類や野菜、キノコなどを冷蔵庫の中にある食材を見て
店員さんと相談しながらオーダーしていきます。
辛さなどのレベルもこの際に。
一通りオーダーをして、準備が整うのを待ちます。
テーブルに鉄鍋が埋め込まれていて
店員さんがそこで一通り調理してくれるスタイルです。
こういった場合、普通はガスを使うことが多いのですが
ここは見事に薪を使用しています。
釜の準備中に運ばれてきたのはトウモロコシの粉を練ったもの。
これは後ほど主食になります。
釜の準備が結構時間がかかるので、その間はビールを飲みながら待ち。
地元のビールというと一番近いのが大理ビール。
まぁお約束の水ビールなので期待せずいたら、まぁ予想通り・・・(^^;
釜は火力を必要とするので結構準備が大変そうです。
ようやく火力も安定して鉄鍋も煙があがるほどに熱されてきたので、調理開始。
危ないから離れていたほうがいいよと言われたのですが
見たい気持ちが勝って、近くで立ち見状態。(笑
油と調味料が並べられていきます。
鶏肉は雪山鸡という、このあたりの名物の鶏です。
2人分でこんなに大量。(^^;
でも、柔らかくて美味しい鶏でした。
炒めている間も別のスタッフが火力調整を。
薪を使用しているので結構大変そうです。
ガスは使わないの?と聞いたら、昔をイメージしているからガスは使わないし
薪の方が美味しいんだよとのこと。
なるほど。
薬味(ネギや生姜、にんにくなど)を入れて炒めていきます。
調味料も加えて良い香り・・・というか辛い。(^^;
麗江は標高が高くて気温が低いせいか、意外と結構辛いです。
油も基本的には多め。
このあたりは四川と似たバランスですね。
辣はあるけど麻(痺れる)感覚が少ない違い位でしょうか。
一通り炒めたら他にオーダーしていた根菜などを加えていきます。
葉物は後回し。
この状態でも十分辛くて美味しそうです。
炒め物として成立出来る感じ。
スープを投入、笠のような蓋をします。
この蓋、雲南では結構見かける鍋料理には使われる蓋で
石鍋などでもこの蓋ですね。
帽子として被れそうです。(笑
他の地域の鉄鍋料理は蓋が木で出来ていたりします。
この笠系は雲南ならではかも。
少し煮込んでこんな感じ。
もう食べられそうなのですが、味を染み込ませるためにも
まだもう少し煮込んでいきます。
かなりいい香り。
最初に来ていたトウモロコシの粉を練ったものを
丸めて伸ばして鉄鍋の端で焼いていきます。
烀饼という主食料理で、昔、食料があまり無かった頃に良く食べていたとのこと。
麗江だけでなく、昔の文化大革命時代は各地で食べていたようです。
昔は小麦粉が貴重だったのでトウモロコシのみであったそうですが
かなりボソボソして食べにくいとのこと。(兄2号談)
これは適度に小麦粉を混ぜて食べやすくしています。
烀饼が焼きあがるまで再度蓋をして待ちます。
この鉄鍋といい、烀饼といい、それなりの年齢の中国人には懐かしい料理のようです。
待っている間、子供の頃に食料が配給制で足りなかったことなど
兄2号が昔の話を色々としてくれました。
同年代とはいえ日本は既に豊かで食料に困る経験がない私としては
色々考えさせられる所があります。
ようやく完成。
2人分とはいえ、かなりの量です。(本当は4人位から食べるものかと;)
かなり辛いですが、鶏肉といい、野菜といい、美味しい。
美味しいけど相当辛くて苦悩する料理ですね。(^^;
しかし、麗江のここは辛い系ですが、こういった鉄鍋料理は中国各地にあります。
必ず辛い訳でもなく、魚というパターンなど色々です。
共通しているのは田舎料理というところですかね。
この後、別の場所でもこの鉄鍋料理をいただく機会があったのですが
そちらとはスタイル以外は全く別モノ。それについては、また改めて・・・
烀饼も素朴ながらトウモロコシの甘味があって美味しくて
歩くのが面倒になる位にお腹いっぱい食べました。(笑
鍋料理自体もとても美味しいのでおすすめですが、要人数です。
かなり気に入った料理でした。
しかしながら、この量は日本人なら6人は必要かなと思います・・・