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This article was written on 18 2月 2016, and is filled under China, Travel, 宜興2014.

作家さん発掘

丁蜀镇
宜興では本当にたくさんの工房を訪問しました。
知っている作家さんの工房が殆どですが
中には私も全く知らない作家さんの工房まで。

というのもHさん。
凄いなぁと感心したのは、普段からネットや同業者の口コミなどで作家さん情報を収集。
こうして丹念に作家さんの工房を探して訪問しているんですね。
これは畑の中にあるような集落ですが、全体が紫砂のお店や工房という感じです。

こういったHさんも馴染みの無いような場所へも足を運んで
実際に自分の目で見て、触って、作っているところを見て
これから有望と思われる作家さんを発掘しています。
というのも、今や紫砂に限らず作家さんの人気が出てくると
その作品の価格の値上がりっぷりは本当に激しいものがあります。
もちろん、人気や評価が上がる前から懇意にしていれば
ある程度は加減してもらえますが、それにも限度はあります。
湯宣武さんの作品なども、ここ7年で倍以上になりました・・・
それでもずいぶん抑えてくれているのですが。(^^;

そういったこともあり、こうして日々、新しい若手作家さんを探す努力は怠れないのですね。
本当に大変と思います。私などはその恩恵を受けている方なので、本当に感謝です。

丁蜀镇

そうやって色々と回っている時に道路に干してあるのを発見。
こちらが茶壺の型です。
知っている作家さんのところでは、あまり見かけないので
縁もゆかりも、訪問すらしていない工房のものでしたが、急いで撮影してきました。(笑

作る形によって型の形状やサイズは様々ですが
まぁ大体はこんな感じの型を使用して作ります。
型を使っても手作業の部分が多くて、これはこれで大変なんですけどね。

丁蜀镇

最後は知っている作家さんの工房へ。
この作家さんは結構クラシカルな作品を作ります。
どれもとても素敵なのですが、日本人にはちょっと大きいのが難点。(^^;
私自身は感覚が既に非日本人化しているようで
一人でお茶を淹れる時も大きい茶壺を好むのですが
なかなかショップでご紹介するのは難しいですね・・・
欲しいなぁと思う茶壺もいくつかありましたが
既に使いきれないほどに自分用も持っていることを思い出して断念。(笑

とはいえ、好みの問題ではなく、一人や少人数でも大きい茶壺を使った方が
美味しくお茶を淹れられるケースは結構あります。
紅茶や普洱茶などはある程度の大きさがないと
十分にその美味しさを出せない場合が多いように思います。
特に普洱生茶、パワーの強い野生茶樹のものなどは顕著に差がでます。

丁蜀镇

基本的にお茶は高価なものなので(日本茶が安価すぎるように思います)
どうしても使用する茶葉は少なく・・・という気持ちになりますし
多くのショップでもそう勧めていたりします。
もちろん中国茶の多くは煎がききますし、良質なものなら凄く続きます。
が、茶葉が少ないとその美味しさは十分に出せません。
そしてその茶葉が遊べるある程度の容量、お湯の量も必要です。

ちゃんとした一定以上の品質の茶壺で
かつ、ある程度の大きさのものを使って淹れた普洱生茶って本当に美味しいです。
といっても、なかなか人の感覚なので伝えるのは難しいのですけどね。(^^;

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