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This article was written on 27 4月 2017, and is filled under China, Travel, 北京2016.

北京のAirbnb‎

北京

この時は最近話題になってきたAirbnb‎、民泊が北京でもボチボチ出てきたという時で
一度試してみようかと思って利用してみました。
現在は私が利用した2016年の秋時点よりも、ずっと物件も増えているようです。

で、自炊がしたいということもあったのでキッチン付きの物件で
かつ、外国人を含めて評価の良い物件ということで探したのがこの四合院でした。
なぜこの条件で探したかというと、北京に観光に来る中国人(国内)の場合
当然ながら地方から来る人達になるので、衛生観念が同じ中国でも異なることが予想されるので
そういった評判は日本人からすると・・・ということも普通にあるんですよね。(^^;
こういう時に欧米人の評価は参考になるのですが、日本人が求めるほどの衛生観念はないので
まぁよかったらちょっとポイントアップ位な認識で。
華北の人たちの自宅って日本人よりずっと綺麗にしているのですが(本当)
日本人と逆なのは「自分の場所」以外を綺麗にする概念がないこと。
それが自宅前であっても「自分の場所」ではありません。
民泊として貸し出す部屋が「自分の場所」と認識されていない可能性もあるので
衛生状態、清掃状態は推察するしかないんですね。ホテルではないので、保証されないです。

あと大事なのは外国人の受入実績があるということ。
これ、中国では結構大事なことです。
中国では基本的に外国人の宿泊場所には制限があります。
ホテルでも中国国内の人向けの安価なビジネスホテルなどは外国人の宿泊不可は普通にあります。
これは北京でも上海でも同じです。

北京

外国人は中国に入国後、宿泊場所を公安に届け出ないといけないのですが
外国人を受け入れしているホテルではホテルが代行して届け出てくれます。
しかしながら、そうではないホテルでは代行できないので(専用端末が必要らしい)
届け出を行っていない状態になり、見つかると罰金を請求されることになります。
あと手続きとかで数時間拘束とかされかねないですしね・・・
以前はザルだったのですが、ここ最近は厳しくなってきているようで
実際に罰金を取られた人の話も聞きますので、このあたりは注意が必要です。

じゃあ、なんでバレるのかというと、色々理由はそれぞれあるようですが
意外と多いのはご近所さんのチクリだったりするようです。
宿泊客がいることに慣れているマンション式ホテルと違って
こういった民泊は周囲が普通の住人ですので、この危険性は考慮した方が良さそうです。
外国人慣れしていない住宅街に外国人がいると目立つんですよね。中国の場合。

で、先に結果を書いてしまったようなものですが、実際に外国人の私が予約してみて
そして宿泊手続きをオーナーにしてもらって確信しました。
公安へ宿泊場所の届け出はしてないなと。
(というか、できない。旅館業営業許可はないであろうから。)
利用する人はこのリスクをまず考慮してから利用しましょう。
現地の法律ですから、知らなかったでは済みません。
外国人入出国カードの裏にも届け出が必要なのは書いてありますけどね。
入国後24時間以内だったかな。

北京

それと土地勘がないと場所が分かりません。
私は大抵の場所は分かるのと、友人もいるので問題ないのですが
初めての土地であれば、それなりに大変かと思います。
まず目標物、ランドマークがないことが殆ど。
ホテルのように、みんなが知っているという場所ではなく一般住宅です。
それとセキュリティ的に一般の人の侵入ができないエリアにあることが多いです。
この四合院もそうですが、鉄の大きな門を、その横にいるオッチャンに宿泊する旨を伝えて
鍵を開けてもらって、やっと目的の四合院の建つエリア(でも結構広い)に入れて
そこからは住所もなにも道の名前がないので
そのあたりにいるおばあちゃんに聞きながら探しました。(^^;
もちろん英語も日本語も通じません。
オーナーは仕事をしている人も多いので迎えに来るとは限らず(鍵はパスワード式が多い)
電話でのやりとりは英語だとお互いに母国語じゃないので何言ってるんだか分からない状態。
結局中国語で説明を受けながら探してパスワードを聞いて鍵を開けるということになりました。
これ、たぶん普通でしょうね。

マンションでも同様で、@@城なんて名前のマンションは巨大だったりすることが多く
そのエリアにはタクシーはもちろん、外部の車両は入れないことは良くあります。住民の車両のみ。
人の通行もできない(セキュリティカードが必要)ということも良くあります。
また、この敷地が日本人には想像できない、ちょっとした町1個分位ありますから
タクシーで外側まで来て一旦下車したものの、実はそこから徒歩10分とか普通にあります。
荷物を持ってこれは辛いですよね。
こういったことも事前に調べておく必要があります。
チャーター車などを頼んでも待ち合わせできないということも普通にあります。
(近くの誰でも分かるランドマークで待ち合わせとかしかできない)

実際、この泊まった四合院はタクシーも嫌がる細い胡同の中にあって
私は兄2号の車で事前に車が進入できることをオーナーに確認していたので問題ありませんでしたが
あまりの道の細さに不安になったほど。(^^;
実際、すぐ近所にある有名なレストランの厲家菜はタクシーが乗車拒否するのは普通にありますし
食事後も空車が通らない位に細い道だったりします。

北京

それと直前のオーナーによるキャンセルもリスクとして考慮すべきです。
ホテルではないので、前日にオーナーから友達が来るからキャンセルね。
なんてことも珍しくはないようです。
評価などからクレームを入れることはできますが、キャンセルされたのには変わらないので
そんな時間があったら代わりの宿泊場所を探さないといけない訳で
時間の無駄とかリスクとして考慮すべき点だと思います。

で、この時の宿泊ですがオーナーさんも良い人で清掃状態もまぁ合格・・・かなぁという感じ。
春とか夏の害虫が多い時期には危険かもしれませんが
10月の気温が下がってきた頃だったので大丈夫でした。
ベットは安いマットレスで一晩寝ると腰が痛くなるのが難点。(^^;
まぁ一度(ホテル向けにリノベーションしてるのではない)リアル四合院に泊まりたい人にはいいかも。
あ、ホテルではないのでアメニティなどは無いに等しいです。
一応、それらしきものはありましたが、使いたくないなぁという感じのものでした・・・
まぁ予想していたのでトイレットペーパーも含めて持参してましたけど。
(トイレットペーパーも数回分しかないとか普通にあるので持参必須です。)

それと一応独立した平屋をまるごと借りているとはいえ、普通の住宅なので
水道メーターの検針とか普通に来ます。
で、オーナーさんからメーター読んでとか写真撮って送ってとか言われます。
言われました・・・
メーターの場所がキッチンの奥の方で、ホコリまみれになりながら捜索、撮影しました;

北京で民泊。ということでは、まぁ良い方なのかなと思いますが
中国に慣れていて中国語が堪能な人じゃないと難しい部分は多いと思います。
それと観光メインに行くのであれば、ホテルと違って余計なことに色々と時間を取られるので
私はあまりお勧めしません。セキュリティの問題もありますし。
そういった、宿泊場所の届け出ができないとか、時間が取られるとか、セキュリティとかのリスクと
価格(これが結構意外と安くない)を考えると、私は利用することは基本的に無いと思います。
同じような価格で探せば断然快適なマンション式ホテルとかありますし。
最近の定宿はシーメンスのドラム式洗濯乾燥機やキッチン、家電、ネット、空調完備で価格変わらず・・・
しかもマンション式ホテルの方が一応プロが掃除するので全然綺麗だし
なにか壊れてもすぐスタッフが対応してくれますし。(民泊はオーナー次第)

と、まだ北京の民泊について情報が少ないようなのでご参考までに書いてみました。

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