北京に来ると一度は食べておかないとなぁと思うのが北京烤鸭(北京ダック)。
ガイドブックに掲載されているようなお店から
街中にたくさんある北京ダックを提供するレストランなど
選択肢はたくさんあるのですが、最近一番良く行くのが光华路の北京小王府。
おそらく日本人観光客に一番人気なのは大董。
お店も豪華ですし、サービスもちゃんとしています(表面上は)。
しかしながら観光客向けを意識するあまりか、価格的にも随分高額ですし
メニューの名前も変な方向に凝りすぎて、
地元の人でももはや何が出てくるのか分からないような始末。(^^;
私自身は以前に行った際にピータンが物凄く生臭かったり
完全に冷えた北京ダックを出されたりして、もう足が向かないのですが
私の周囲の北京人もどうやら同様のようで、
北京人から大董に行こうとは言われたことがありません・・・
日本人、大董好きだよねと言われたことは良くありますが。
全聚徳も有名ですね。
ここは普通に美味しいと思いますが、お店によってかなり違うのが注意。
観光客の行く店舗は2度と来ないであろう一見さんを相手にしているのでそれなりなんだそうで
市内にたくさんある支店でもマイナーな店舗を選ぶべしという鉄則があります。
そういった意味では鴻坤店がお勧めですが、周囲に観光地はありません・・・(^^;
あっても巨大お茶市場、馬連道位でしょうか?
日本での知名度はあまりありませんが、私も良く行くのが便宜坊。
全聚徳と並ぶ歴史のある老舗で、闇爐を使った南京式の北京ダックが食べられます。
(現在主流は明暗爐を使った方式)
これは南京から遷都した際から伝えられている古い方法なんだそうで
私が知るかぎりでは北京の便宜坊でしか食べられないと思います。
便宜坊も店舗選びは重要で、観光客の行かない店舗を選ぶ必要があります。
観光客向けとそうでない店舗の味の違いはかなり大きくて
私たちが良く行くのは幸福大街の店舗です。
イレギュラーなところでグランドハイアットにある长安壹号も北京ダックが美味しいです。
こちらは主流の明暗爐を使った方式ですが、
一時期は北京で一番美味しい北京ダックと呼ばれたことがあっただけに美味。
ただし、かなりの高級店なのでお値段がそれなりにするのですが
ダック以外の料理が北京の家庭料理をテーマにしているのもあって
地元の一般人的には、なんでこんな家庭料理がこんな価格になるのか・・・?と
納得行かない点も多いようです。(笑
非常に混んでいるので予約は必須ですが、取れないことも多く(宿泊客でも)
時間をずらして予約するなど工夫が必要かもしれません。
こういった有名店はやっぱり価格もちょっと高め。
长安壹号に至っては日本の高級店と変わらないか、もっと高いです。(美味しいけど)
地元の北京人が気軽に行く感じではちょっとないようで(お金持ちは除きます)
しいて言えば便宜坊がココという時(お誕生日とか)に行く感じが多いようです。
で、気軽にちょっと北京ダックで食事したいよねという時は
家の近所の北京ダックもやっている庶民的レストランとかもあるようですが
こういったお店の多くは北京ダックを焼くお店から買って持ってきていることも多く微妙。
専門的なお店として名前が挙がってくるのが北京小王府だったりします。
あくまでも私の周囲の北京人なみなさまですけど。
北京小王府にもいくつか支店があって、観光客or富裕層向けの店舗もあります。
というか支店はみんなそんな感じですが、本店の光华路店は昔から変わらないそう。
支店の方はメニューも味付けも違って
食べなれない外国人も食べやすいようにアレンジされていますが
光华路店は地元の人向けになっているようで、私はこちらの方が断然好み。
平日はお昼も夜も大概満席です。予約も18時までしか取れなかった記憶があります。
早めに行って席を確保するしかなかったりして
以前に北京の友人達が宴会してくれた時は、先発隊が先に行って席を確保
そのまま私たちが到着するまで粘っていてくれたという・・・(^^;
但し、周囲はオフィス街なので土日はかなり空いています。
平日は厳しいですが、土日なら並ばすに席につくことも可能だったりします。
ちなみに、平日のお昼に行くと、周囲のオフィスにお勤めのみなさんが
北京ダックの食事を普通に楽しんでいる光景が見られるのですが
平日のお昼から普通に北京ダックって凄いな・・・と感心した記憶があります。(笑
普通にちゃんと美味しい北京ダックと家庭料理のお店な訳ですが
家庭料理といっても半分は四川料理。
北京人の友人曰く、北京料理というのは宮廷料理と満族料理、周囲の華北、山東あたりのもの
そして四川料理が合わさったものなんだそうで
これは歴代の皇帝がどこの民族出身なのかとか
過去に首都がどこにあったかとか、遷都の歴史が関係しているそうです。
確かに北京は他の都市と比べても四川料理店がとても多いんですね。
もちろん、成都などの四川省の辛さとはまた違いますが
その分洗練されていると言ってもいいかも。
目の前で北京ダックを切り分けてくれるというようなサービスはありませんが
一品料理なども美味しく、ピータンなどもちゃんとあったりするのも嬉しいところ。
ちなみにピータンなどの庶民的料理は庶民的すぎるのか
北京ダック専門店にはメニューになかったりします。
どうも高いお値段を付けられないからなんだとか。
昔はあったのですが、ここ数年はメニューにないことが殆どです。
お店の方も最低限観光客というか外国人、日本人には慣れていて
ちゃんと清潔ですし、サービスもちゃんとしています。
価格も高すぎずお手頃。適正価格になっていると思います。
(他の店舗は違います)
この日も北京ダックはやっぱり食べたいかなぁという私に
兄1号が便宜坊と小王府とどっちがいい?と既に2択な質問をしてくるという・・・
もちろん、今となってはこの2店舗以外は殆ど行くことはないんですけど。(笑
北京最後の夜に小王府という選択はなかなか良かったかも。
最後にしっかり美味しい北京ダックと口水鶏(よだれ鶏)も楽しめました。
ちなみに口水鶏、肝心の四川に行くと見当たらないんですよね・・・
どうやら四川には無い料理のようです。
似たような料理はありますが、「口水鶏」とメニューにあったのを確認できたことはなく。
不思議です。(^^;