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This article was written on 25 1月 2018, and is filled under China, Travel, 雲南2017.

小龍珠普洱茶

易武

鈴茶堂ブログにもアップしていますがこちらでも。

最近多いのがこういった粒のような小さい固形茶。
ここ数年、高価な普洱茶だと普通サイズの餅茶にすると恐ろしい価格になるので
急速に増えてきた形状のお茶です。
高価な普洱茶は散茶で販売するという形もとられているのですが
以前のエントリでも触れたように散茶のままでは
味わい、香りのパフォーマンスが出ないので作り手としては固形茶にしたいところ。
(その位違うのです。特に数年経過した時の差は大きい)
これだと小沱茶のような型もいらないですし、作りやすいということ。
という背景もあって増えてきたのではないかなと思います。

易武

今ではすっかり当たり前のように作られるようになって
安価な普洱茶もこの形状で固形にされることも多く、普通になってきましたが
この固形にする際にも包む布(またはビニール)の素材でかなり変わるのですね。

友人の製茶場はこだわりまくりなので晒木綿一択。
予想していましたが、やっぱりそうだろうなぁと。(笑
木綿だと場所によって圧がかかりにくいということもあって
見た目は綺麗な丸にならないのですが(表面がボコボコしたりする)
必要以上に圧がかからないとか、そういうのも実はとても重要なのです。

易武

実際、私たちが思っているよりもずっと
「普洱茶は固形茶にする」
ということは重要視されています。
単に運搬に便利なようにというだけでなく、味わい、香り
そして長期保管による熟成の際の変化が本当に違うので
良いお茶であればあるほど固形茶にすることにこだわります。
産出量が少なすぎて固形茶にするほど無いとか
固形茶にする手段のない小さな茶農家さんや製茶場であるとかの理由以外は
良いお茶であればあるほど最終的には固形茶にします。
逆に言えば、散茶の場合はそこそこのものでしかないという場合も多いのです。
(もちろん全てではないです)

勐海

これは勐海で行われているビニールによる成形です。
蒸して柔らかくした茶葉をこうして固形にすると
茶葉が不必要に蒸れてしまうのが分かりますでしょうか?
ビニールだと薄くて力を入れやすいので綺麗な丸の形にすることができます。
それと作りやすいのだそうです。
が、一方で蒸れてしまう(味落ちる)、力を入れすぎてしまうなどの問題もあります。
似たようなもので化繊のレースのような素材でも成形します。
これは蒸れてしまう問題はかなり解消されますが
力が入りすぎてしまう、圧がかかりすぎるという問題もあります。
単に固形茶を成形するというだけでも、かなり品質に影響する工程です。
いや、製茶は大変ですね・・・

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