この日は友人たちに会いに易武へ。
易武は景洪から見ると勐海とは逆方向の勐腊县、ざっと120kmの距離にあります。
友人たちには景洪まで迎えに行こうか?位に言われていたのですが
レンタカーで景色を見ながら行くから大丈夫とだけ話していました。
まぁGoogleMapでも2時間半から3時間とあったので
勐海よりちょっと遠いかな?位のノリだったんですよね・・・(^^;
景洪は勐腊县側に行くとすぐに山の中に入ります。
とはいえ道は整備されていて、建設途中の高速道路などを通って
最初は快適に進んでいたものの、ほどなく高速道路になるであろう道が無くなります。
ちなみに半年後にも同じ道を通りましたが工事が進んでいる様子はなく
途中で予算切れでもしたのかと思われます。中国ですから。(^^;
で、田舎街や村などの舗装されてるんだか、されていないんだか分からないような
悪路を進んで山の中に入るとこんな状態に。
中国、よくあります。この光景・・・orz
これは土砂崩れによる通行止め状態で、このまま数時間。
中国各地でこんなことは普通にあるので、もう慣れましたけど、かなりのタイムロスが。
ちなみにこうして車が動くのを待っている間は地元のみなさんと意思疎通に励むか寝ます。
この時は易武の茶農家さんとお茶についてお話したり(訛がすごかった・・・)
普通語が殆どできない少数民族の方に鶏を買うように勧められたりして(生きてる)
外国人で旅行中だから生きている鶏は無理だということを説明するのに悪戦苦闘していたり
典型的な中国の田舎あるある状態でした。(笑
ようやく車が動いて先に進めるということで、
更に山の中の道を進んでいくと、今度はトラック同士の事故とか。(^^;
勐海への道がかなり整備されていて綺麗だったので油断していましたが
対して易武への道は本当に単なる山道の場所が多いです。
比較的平坦な道が多かった勐海と比べても雲泥の差で易武は「山奥」です。
こんな感じで想定の倍以上の時間がかかりました・・・
ちなみにこの時はトラックは動けない状態で何時間かかるか分からないので
崖っぷちの路肩を、あと数センチで落ちるかもという状態でぎりぎり通って抜けました。(^^;;;;
そんな感じでようやく易武郷に着いたのがもう夕方近く。
本当ならお昼前には到着している予定だったのですが大誤算。
友人の1人はほど近い易武古鎮なので訪問することができましたが
もう1人はもっと奥にある麻黒寨なのでちょっと無理でした・・・
まだ麻黒寨までは道が良い方なのですが、帰りも通ってきた山道しかないので
何時間かかるか分からず、易武で泊まるつもりもなかったので
戻るのであれば山道は日が暮れる前に抜けたいところなので時間が厳しく・・・
かつて易武といえば普洱茶の代名詞とも言える名産地だったのですが(今もですけど)
ここ最近の中国国内では人気が下がってきています。
逆に勐海はその分、人気が上がってきているという状態です。
品質が低下したとかそういうこともあるかもしれませんが、それを言うなら勐海も同じ。
肥料を与えてしまったり、大量生産に走ろうとする生産者は易武だろうが勐海だろうがいます。
自然のままに丁寧に生産を続ける生産者はどちらにもいます。
ここ最近、集中してこの2箇所を訪れて思ったのが物流の問題が大きそうな気がします。
勐海は道が整備されているのでアクセスしやすく
そのせいかそれなりの規模の茶業さんも多く見られます。
対して易武は道が険しく、整備しようとしているもののアクセスは非常に悪く
小規模な茶業さんが殆どという状態です。
中国ではブランド化と派手な宣伝が大きく売上を伸ばします。
特に投資対象として見られることの多い普洱茶は余計その傾向が強いです。
今やお茶に詳しくもない主婦が投資対象で普洱茶を買っている位なので
(一体、家庭に普通に保管(放置)しておいて誰に売るというのか・・・)
派手に宣伝、誰もが知っているブランドが人気を集めています。
多くの茶商さんなどは「今は易武よりも勐海だよ」なんて言いますが、これは飲むのではなくお金。
「高く売れる」という意味です。
きちんとお茶を知る人達、私の老師などは勐海も易武もそんな目では見ていませんが少数派。
殆どの茶商さんたちは売りやすい、高値がつきやすい勐海や冰岛をすすめます。
もちろん易武も十分に高いのですが(特に今年は天候理由で高いです)・・・
私は基本的に飲んで楽しむためのお茶と思っているので、高くてもいいけど
正当な理由もなく高いのは納得できないんですよね〜(^^;
易武は元々優しく美味しいということもあり、私のお気に入りでもあります。
このまま変に流されることなく良質なお茶を作り続けて欲しいです。
お茶の周囲には純粋に品質という以外の要素も絡んでくるので、なかなか難しい問題です。
ただ、この物流の弱さは今後の易武の発展に障害になってきている様に思います。
他にもまぁ色々思う所はありますが、それはまた追々に。