作り手さんの製茶場へようやく到着。
正山小種ならではの建物が並んでいます。(といっても数件ですけど;)
先に審評室へお伺いして今年の紅茶をもう無理。という位にいただきました。(^^
新しく開発中の紅茶もまだ試作段階とはいえ、かなり美味しかったです。
金駿眉ほどではないけれど甘くて爽やかで優しい紅茶でした。
欲を言えばこれに厚みが欲しいかな・・・というところ。(すみません。)
で、お忙しい中にも関わらず色々なお話をさせていただきました。
最初は製茶や紅茶の話だったのですが、次第にお茶に関する問題な話も。
近年の金駿眉をはじめとする紅茶ブームで桐木以外の平地で作られた紅茶も
正山小種として流通しているということ。特に安価な輸出用のものが多いそうです。
産地を星村鎮としても先のエントリで説明したようにかなり広い範囲を指します。
実際、来る途中の道すがらにあった完全平地の田園地帯にあった製茶工場は
どう考えても正山小種を作っているんだなという香りと煙を出していました。
といってもこの製茶場の香りとは全く別のかなり強い正露丸香でしたので
きっと輸出用の正山小種工場だったのかもしれません。
それ以外にも桐木にある多くの製茶場では早春の一番良い時期を過ぎた後は
外部で摘み取られた茶葉を受け入れて製茶を行っているということも。
そうしたお茶も桐木産として流通するそうです。
日本のペットボトルに書かれている「国産茶葉」と同じ原理ですね。(^^;
とまぁ色々なお話をお伺いして、今度は製茶場の方へ移動。
いぶされて真っ黒になった笊が見事です。
鈴茶堂ブログの方にアップしている発酵中の茶葉の写真ですが
この場所は製茶場の3階にあたる部分にあります。
この製茶場、外から見ると立派なちゃんとした建物のように思うのですが
基本的には1階に火を焚く窯があるだけで内部は煙が移動しやすいように空洞です。
それぞれの階の床は人間の体重は支えないであろう薄い木の板で
人は梁の部分を歩くことになっています。
ですので、階段。無いんですね・・・orz
高所恐怖症だというのに、ここでも外壁に立て掛けられたハシゴで昇り降りするという。
階段作りましょうよ。
そして茶畑。単なる藪にしか見えませんが茶畑です。
その後ろにある山林とあまりちゃんとした境目の無いように見えませんが
自然保護地区内は結構厳しいんだとかで、実はしっかり境界があるそうです。
私には分かりませんでしたけど。(^^;
やっぱり在来種の茶葉は小さいです。
素直に緑茶にした方がいいんじゃないかという位の大きさです。
見た目と同じく繊細な味わいの紅茶になるのですが
これが本当に柔らかくて美味しいんですよ。
今まで飲んでいた正山小種って何だったんだという位。
日本では受けないかな?と思って在来種のみの正山小種は輸入していなかったのですが
(自分用のみにしていました・・・)
結構ウチのお客様はマニアな方が多いというのもあって
今回は在来種のものも買い付けることに。(^^
そして水。本当に冷たくて綺麗で美味しい水でした。
(もちろん、一度沸騰させてお茶でいただいています)
あの九曲渓から遡って龙凤谷景区(龍鳳谷景区)でも感動しましたが
ここではちょっとした小川という感じになっています。
かなり山の上の方まで来ているだなと改めて実感しました。
この水が山を下って九曲渓まで届くのを考えると感慨深いですね。