あっという間に武夷山も最終日。
最後は正山小種の産地、桐木へ行くことに。
桐木は武夷山市星村鎮という地域の中の村で、武夷山の中心からはかなり離れた場所にあります。
星村鎮まではすぐに到着するのですが、この星村鎮が広い・・・
ちなみに星村鎮市街地は写真のような感じで、普通の地方の小さな街といった雰囲気です。
日本と行政区分が違うので馴染みにくいのですが
大きな区画から言うと省 > 市 > 県 > 郷・鎮 という感じになっています。
県より市の方が大きいんですね。
大陸のスケールの大きさからすると、それぞれがかなり大きく
この星村鎮もちょっとした日本の政令指定都市位の大きさがあるような感覚です。(^^;
桐木は武夷山の観光起点となる武夷宮からはざっと5~60キロの場所にあり
途中の山道が険しいために慣れているドライバーではないと危ないということ
桐木は国家級自然保護区に指定されているため数年前から外国人の立ち入りが禁止されていて
(中国人の場合は保護区内からの招待があれば可能)
これもまた良く分かっているドライバーじゃないと難しいということに。
桐木にはお世話になっている作り手さんから招待をいただいたのですが
それは日本人ということを隠して来るという話。
私は話さなければ中国人にもいそうな顔なので何とか
夫は話しても南方系訛りの中国人と間違えられるので問題なしということで。
この作り手さん、金駿眉を最初に作り出したメンバーのお一人で凄い方なのですが
そういった事情もあってお名前は出せません・・・
工場の老板も心配だったようで、ドライバーの手配だけでなく
お忙しい中、一緒についてきてくれることになりました。感謝。
出発して星村鎮の街中を抜けて、野菜畑を抜けて2時間ほど
龙凤谷景区(龍鳳谷景区)へ入りました。
ここは九曲渓の上流にあたる地域で、険しく美しい渓谷になっています。
水が本当に綺麗。
武夷山でも綺麗だなと思っていましたが、さすがに上流は違います。
とはいえ、外国人立入禁止の桐木はまだ先です。
ここまでで2時間近くかかったように思いますが
まだまだ標高を上げて山奥に行かないといけないんですね。
このあたりは誰でも来ることができる地域のため、観光地にもなっています。
一応、武夷山の一部になっていますが
武夷山市というだけで全然武夷山じゃないじゃん・・・的な感想を。(^^;
岩の感じも山肌の感じも植生も結構違います。
段々と道が細くなって荒れ気味になってくると立入禁止のゲートが出てきます。
さすがにチベット文化圏のゲートとは違って
マシンガンを持った兵士がいるということはありませんでしたが
(なんだ緩いゲートだなぁとか思ってしまったのは秘密ですw)
日本人ということは秘密なのでゲートでは一切話さず、寝たふりを。
老板が代表して手続きをしてくださって無事通過。
ゲート内の注意事項が書かれた紙を手渡されたのですが
植物の採取は禁止(樹齢の高い巨木には盗難防止にGPSが埋め込まれているんだとか)
裸火禁止、もちろん喫煙も不可との徹底っぷりです。
ゲート内に住んでいる人はどうしているんでしょうか?
料理とか・・・全員が禁煙しているとも思えないし。(笑
ゲート内にも観光スポットがあるのですが
(一般の人は入れないので無人状態です)
外国人ということがバレるとまずいということで
作り手さんの製茶場以外は車を降りてはいけないとのことでした。
中に入ってもまだかなり先に作り手さんの製茶場はあるのですが
途中、ポツポツと正山小種の大規模な工場もあれば小さな製茶場もあり
人が住んでいる様子も見て取れました。
出発から2時半。ようやく桐木へ到着しました。
標高が高く、結構寒いです・・・