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This article was written on 22 2月 2014, and is filled under China, Travel, 安徽2013.

泾县 涌溪火青産地

泾县 涌溪火青産地

鈴茶堂ブログの方にも書いていますが、個人的な感想を。

涌溪火青の産地というと相当な田舎だろうなぁと予想していましたが
まぁ大体その通りでした。(^^;
チベット文化圏とかの田舎よりは全然開けてますけどね。電気ありますし・・・

泾县 涌溪火青産地

製茶場で興味深かったのがこちら。
緑茶の生産ではあまり見かけない道具です。
というのも、これは青茶の萎凋とか做青といった工程で良く使われるものです。

緑茶である涌溪火青の製茶場にあることに不思議に思っていたのですが
聞けば最近、夏茶も製造するようになり、夏茶の品質を上げるために萎凋を行うのだとか。
要するに軽醗酵緑茶にしているんですね。面白い。
この夏茶の涌溪火青、飲んでみたかったです。

緑茶を生産している地域が春にしか作れない緑茶に加えて
初夏から夏にかけて紅茶を作り出すという流れが主流のなか
この涌溪火青では紅茶ではなく、夏茶を作るほうに流れたというのも面白いです。

泾县 涌溪火青産地

こちらは珍しい竹の花。
製茶場のそばに咲いていたのを同行していた方が見つけました。
60年から120年に一度しか咲かないとされていて
日本では地震などの凶事の前兆とされることもあるようですが
中国ではそのようなことはないようで(地震が少ない地域だったから?)
逆に良いことがあるよ!的な反応も面白かったです。文化の違いですね。(^^

泾县 涌溪火青産地

茶畑を見学していた際、反対側をみると
なにやら地面が一面真っ白になっている場所がありました。
写真では分かりにくいのですが、川の向こう側の地面が白くなっています。
一瞬、石灰?と思ったのですが、これは楮(こうぞ)とのこと。
涇県は安徽省宣城市に属しますが、宣城といえば有名な宣紙の産地でもあります。
宣紙は書道用の手漉きの紙で、日本でも書道をされる方には高級な紙として知られています。

泾县 涌溪火青産地

これがその楮の塊です。

紙を作るには綺麗な水が必要です。
この地域は水がとても綺麗だったので、こうして楮を晒しているんですね。
春から夏は緑茶の生産、冬は楮晒しを行って紙を生産しているようです。
(楮晒すって冬の季語にあったような?)

実際、涇県では宣紙が他の都市よりも安く入手できるようでした。
宣紙を茶席に使いたかったので涇県に行ったら購入するチャンスを狙っていたのですが
意外とあっさり入手できて、しかも上海や北京の半額位。良かったです。(^^

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