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This article was written on 15 12月 2016, and is filled under China, Travel, 福建2016.

漳平水仙の焙煎とか色々。

漳平

鈴茶堂のブログにアップしていますが、こちらでも。

漳平中を引きずり回されているのではないかと思う位に
物凄い勢いで色々と見せていただきました。(^^;

最後に訪問させていただいたのは炭焙煎を行う茶農家さん。
炭焙煎というのは漳平水仙の場合、他のお茶よりも面倒で難しい方法で
今では数人しか行うことができる茶師さんがいません。
この茶師さんも結構なお年なので、今後の技術継承が心配です・・・
合同会社とかでも炭焙煎を行うようになれば継承可能かもしれませんが
苦労が報われないような状態なので難しいでしょうね。

しかし、炭まで自家製というのは本当に凄いですね。
そんな茶農家めったにないですよ・・・
もしかしたら、炭を買うより作った方が安い(と思っている)のかもしれませんが
何にせよ良いことなので、ずっと続いて欲しいなと思います。
今や武夷山でも他の場所でも練炭を使うことが多いのですが
立派な自然木(しかも、山から採ってきた)での炭焙煎となれば
買う側としても、もっと金額つけてもいいんじゃない?と思ってしまったり。(^^;

漳平

鈴茶堂の方にはアップしていませんが、
地方政府の支援と各地の農業大学と共同研究している茶畑などもあり
マイナーだっただけに今まで下手に荒らされずに来た茶畑などを
今後どのように環境を守りながら商業ベースにのせていけるか
官民一体(かどうかは微妙だけれども)となって取り組んでいるのが分かります。
正直、お茶に限らず中国の農業でのネックは農民の教育レベルがその1つだと思うのですが
きちんとした知識をもって畑や生産工程を管理するというのは重要なことで
これを機会に良い方向に発展していって欲しいなと心から願います。

実際の中国では地域によっては日本人には理解しがたい位に貧富の差が大きいのです。
そして教育は経済的に余裕がないと受けることは難しいです。
#まぁ日本でも基礎教育を受けているのに
#トンデモ科学とか流行るのはどういう訳だとも思いますが・・・

漳平

正直なところ、この漳平水仙の茶農家さんたちは貧しいです。
もっと貧しい地域はたくさんありますが、裕福では決してありません。
(まぁお金持ちもいると思いますが・・・)
鉄観音のように高額で売れるお茶はほんの一部で
殆どはマイナーなお茶として、せいぜい厦門位までしか流通できないので
やっぱり知名度の低いお茶は利益に変えるのが難しいんですね。
今後もウチはウチなりに漳平水仙を一過性のものではなく
ちゃんと紹介していきたいなと、今回の訪問では強く思いました。
この素晴らしい環境から作られるお茶はそのままで、多くの人に知ってもらいたいです。

漳平

で、凄い勢いで漳平中を回った結果、
(写真は炭焙煎について熱弁をふるいすぎる茶農家さん(笑))
茶農家さん的にはまだ他にも連れて行きたそうだったのですが
(もう夜なんだけどさ・・・)
朝からずっと動いてるわ、山登ってるわ、出来たての新茶ばっかり飲んでるわで
茶農家さんのお宅で夕食を食べている最中に体力切れの貧血が・・・(^^;
ここ最近は自分でもペースが分かってきたのですが
長期間の旅、特に茶産地を回るような場合は体力切れを起こしてブラックアウトするので
週に1日位は何もせず身体を休めないとだめなんですね。年のせいかと思いますが;
で、この時は同行者のスケジュールもあって休みが取れていなかったのもあり
連続して動いていたからだと思います。
兄2号に「もう無理だ。あと持って30分で倒れる。」と
完全にブラックアウトする前に予告(笑
何とか倒れずにお礼を言って街へ戻りました。(^^;
(街に戻る車の中でブラックアウト。兄2号はそんな状態がいつもなので慣れてる;)

本当に漳平の村の人たちにはお世話になりました。
ずっと長く変わらず買い付けしているのを本当に喜んでくれて
何だか恩人扱いされたり、大接待しようと思っていたりしてくれていたのですが
(ご近所の茶農家さんが集合されるところだった;)
まぁ体調不良を理由にご辞退。でも気持ちはありがたくいただきました。(^^

しかし、漳平の村の人たちは素朴で面白い人が多いですね。
いや、このあたりの人たちがそうなのかも。
何人かとは仲良くなって微信(中国版LINE)で友達になってやり取りする仲になったのですが
訪問から半年以上経った今でも頻繁に連絡をくれます。感謝。(^^

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