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This article was written on 12 12月 2016, and is filled under China, Travel, 福建2016.

漳平水仙の茶畑

漳平水仙の茶畑

鈴茶堂のブログにアップしていますが、ぶっちゃけ話を。(^^;

田舎ですよ〜とは聞いていたのですが、想像以上でした。
宿を都市部のホテルにしておいて本当に良かったと思うほどで
半分人が住んでいないような集落だったりします。(^^;
もちろん漳平水仙の産地全てがそうだという訳ではなく
ちゃんとした田舎の普通(?)の村みたいになっている場所もありますが
うちがお世話になっている茶農家さんは産地の中でもぐっと山側なので・・・

漳平水仙の茶畑

数年前、鈴茶堂でも漳平水仙を紹介したいと茶業さんを探した頃は
本当に中国でも日本でも知っている人が少なくて、探すのにとても苦労しました。
それでも何件かの茶業さんを見つけてサンプルを試すも納得いかず
今の茶農家さんのものを見つけて・・・という手探り状態でした。
最初は全く知名度がないお茶ということもあり、本当に売れなかったのですが
続けていて良かったなぁとしみじみ思う位になりました。ありがとうございます。(^^
先日、お客さまからの問い合わせで、日本でも他のショップで販売していることを知り
(弊社で輸入したものなのかの問い合わせだったので・・・)
普段、日本のお茶業界は全くと言って良いほどにトレースしていないのですが
何だか漳平水仙の知名度もアップしているようで、感慨深いですね。
少しは産地に貢献できたでしょうか?(^^

漳平水仙の茶畑

中国、日本、その他の国でも色々な茶畑を見てきましたが
ここほど自然と共生するということを徹底している産地は初めてでした。
その徹底ぶりは感動するほどです。
頑張って行って良かったなぁと思うと同時に
最近は中国でも知名度が上がってきたとは言え、なんとプロモーションの下手くそなことかと
他人事ながら心配になってきてしまうような田舎っぷりでした。
鈴茶堂ブログの方にも書いていますが、農薬や化学肥料を一切使用しないことや
茶畑で養蜂もしていることなどもちゃんと宣伝すればいいのにと
黙っていられずに案内してくれた茶農家さんについ言ってしまうほど。
何だか売り方というか宣伝の仕方がへたくそです・・・

漳平水仙の茶畑

老叢、古茶樹も大事にされています。やっぱり香りや味わいが違うんですよね。
古茶樹は幹も太く、苔がびっしりです。

しかしどこまでが茶畑なのか、どこから藪なのか本当に分からないです。
安渓の茶畑もなかなかの野生っぷりでしたが
ここ、漳平の方が凄いです。レベルが違う感じ。(^^;
大抵の「無農薬」は検出されない程度に殺菌はしていたり、
農薬以外のもので駆除していたりするのですが
ここは全く病害虫対策はしていないんですね。
それが良く分かる茶畑です。野生っぷりが全く違うんです。
虫食いの茶葉は通常使用しませんが、ここではそんなことを言っていたら使える茶葉がないので
あまりにも酷くなければ気にしません。
虫が茶葉を食べるのは当然のこととして受け入れられています。

漳平水仙の茶畑

虫の量が本当に半端なくて、多いどころの騒ぎではありません。
虫をかき分けて茶畑の中を進む感じです。恐ろしい。
(私は虫が苦手です・・・)
更に危険なのは茶畑のあちらこちらに養蜂の巣箱が設置されていること。
これがトラップのようにあちこちに置いてあって
しかも無造作に、しかも見えにくい大きさ(結構小さい)で
蹴ってしまいそうになること数回。

案内してくれた茶農家さん、まずは茶畑から
この後に恐ろしい勢いで色々と見せてくれました。感謝。

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