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This article was written on 15 5月 2015, and is filled under China, Travel, 福建2014.

牛栏坑へ

武夷山

九曲溪川下りの終点まで茶業さんに車で迎えに来ていただき
その後に向かったのは念願の牛栏坑(牛欄抗)でした。

牛欄抗といえば、岩茶好きには言わずと知れた最高級肉桂の取れる場所です。
前回は時間がなくて訪れることができなかったのですが
今回ようやく行くことができました。(^^

親戚一同でかなりの面積を牛欄抗の中でも所有しているようで
ここは自分の畑、あそこは妻のお父さんの、そっちは伯父さんの畑で場所がいいから高いとか
私の感覚では3分の1は親戚で保有しているの?という位でした。凄いな。

武夷山

茶畑らしい部分もありますが、岩の隙間だよねという場所もあり
岩茶の茶畑と呼ぶにふさわしい風景が広がっています。
基本的には武夷肉桂が多いようですが、中でも老叢(老茶樹)の肉桂などもあり
一口に牛欄抗肉桂と言えども、茶畑の位置や茶樹自体の樹齢なども関係して
本当に違うお茶のようになるのだなと改めて納得してきました。

最高級の武夷肉桂である牛欄抗肉桂ですが、実際その販売価格もバラバラなのが実情です。
明らかに高額すぎるということもありますが(中間業者が入っているとか、ボッタクリとか色々;)
こうした牛欄抗の中での畑の位置によっても変わってきます。
更に茶樹が老叢であれば更にアップなど、色々な要因が絡んでるんですね。

価格が安価にならない理由はもう1つ。
牛欄抗においては茶摘みを行う摘み子さんの人件費も他の畑に比べて結構な金額。
やはり熟練した摘み子さんにお願いするということもあるのでしょうね。

武夷山

とはいえ、この面積しか無い牛欄抗で摘み取られた肉桂だけが牛欄抗肉桂と名のれる筈なのですが
実際に市場に流通する牛欄抗肉桂はもっともっと多い様な。(^^;
まぁ茶葉を見ても牛欄抗と分かる訳でもないですし、偽装というか偽物が殆どなんですね。
同じ牛欄抗でも場所や茶樹、製茶する茶師さんも変われば全く違う印象になりますし。
このあたりは牛欄抗肉桂に限らず他の高級茶でも
日本の魚沼産コシヒカリでも同様にある問題で仕方がないのですが
生産者から直接入手することで透明性を確保する(それでもある程度までしか確保できませんが)というのは
大事なことなんだなと、身が引き締まる思いにもなりました。

余談ですが、牛欄抗肉桂などの最高級岩茶を輸送する際に
外箱に「牛欄抗肉桂」なんて明記してしまうと、盗難される可能性が高いそうです。
なので、そういった茶葉の輸送用外箱には記号しか書かないんだとか。
確かに凄い金額になりますからね。(^^;

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